くまざわ書店八王子店は、3月12日(水)に発売された『大作物語-「家がしんどい」子どもたちを支える社会的養護のリアル』の編者・磯村元信さんのトークイベントを、5月4日(日)に、八王子市学園都市センターの12階・第5セミナー室で開催する。
「家がしんどい」子どもたちに寄り添うことの大切さ
「貧困」と「孤立」が忍び寄ると言われる現代社会、過酷な家庭環境のなかで困難を抱え、「家がしんどい」という子どもたちが増加の一途をたどっているという。磯村元信さんは、そんな子どもたちに「とことん寄り添う」ことの大切さを常々訴えてきた。
今回のトークイベントは、学校教育に携わるすべての教職員、学校を支援するスクールカウンセラー(SC)、スクールソーシャルワーカー(SSW)、NPO法人などにおいて若者を支援している人たち、そして何よりも、困難な課題を抱えて悩み、苦しむ子どもたちとその保護者にとって、一人ひとりに寄り添うことの重要性への理解を深める機会になるだろう。
磯村元信さんのプロフィール
ぼうず教育実践研究所の代表を務める磯村さんは、1957年生まれ、都立秋留台高校の校長を11年、都立八王子拓真高校の校長を3年務め、学び直しや不登校の高校を若手のボトムアップで改革し、退学者を半減させたという。
NHK『クローズアップ現代』『ETV特集』では、改革の実践が紹介された。著書に『さらば学力神話』『「困った生徒」の物語』(新評論)などがある。
子どもを支える社会的養護のリアルを描いた作品
『大作物語-「家がしんどい」子どもたちを支える社会的養護のリアル』では、「貧困」と「孤立」が忍び寄る現代社会に、過酷な家庭環境のなかで困難を抱え、「家がしんどい」という子どもたちを支える、社会的養護のリアルを描いたもの。
同書の主人公・齋藤大作さんが、「差別を忘れない場所」として選んだ職場は児童養護施設だった。そこは現代社会における別世界であり、そこに暮らす子どもたちは、言葉にならない壮絶な過去や思いを抱えている。