で、翔也について。こちらは同じ統括の宇佐川隆史氏のコメント。

「麻生さんのお芝居が素晴らしいのはもちろんのこと、米田家の家族を演じた北村有起哉さん、仲里依紗さん、橋本環奈さん、4人が紡いだ信頼感と安心感があるからこそ、あのシーンができたのだと思います。米田家の4人が行き着いたところがここなんだと、胸が熱くなりました。」

 バッサリと潔く、翔也という人物を切り捨ててました。そうか、米田家の4人か。ならしょうがないな。そういえば今週は「家族って何なん?」だったね。

 この統括コメント記事というのは主に火消しとして投下されてきたものなんでしょうけれども、福岡県西方沖地震をスルーしたことについての「あえて」から始まって、火に油を注ぐばかりでしたね。これもまた、朝ドラ『おむすび』の風物詩となっていました。

 いやー、終わっていきますな。不思議と寂しさはありません。不思議じゃないか。

 第120回、振り返りましょう。

「食べり」注意報発令中

 ここにきて、すごく「食べり」ですね。申し訳ないけど博多弁の素養がないもんで、「食べり」がどういうニュアンスの方言なのかわからんのですよ。「食べなさい」なのか「食べよう」なのか、あるいは「食べてください」なのか。

 ニュアンスはわからなくても、糸島で佳代さん(宮崎美子)が落ち込む結さん(橋本環奈)に「食べり」したときは、それが心の底から出た思いやりを伴う言葉だとは理解できたんですよね。糸島生まれ、糸島育ちの佳代さんにとっては、結さんに気持ちを伝える上でもっとも適した言葉だったからです。

 結さんが患者に連発する「食べり」には、相手に対する思いやりがないんです。相手に食べてほしいという思いを伝えるとき「食べり」よりもっと適した言葉があるはずなんだよ。神戸で6歳まで育ち、糸島での12年間の大半は震災のトラウマとアユのギャル化による家庭不和に囚われてシケた顔をして暮らし、最後の2年は「アゲ~♪」だったわけですよね。そんで高卒から30代中盤の今現在まで神戸と大阪で暮らしている。