金の話でいえば翔也が星河電器を辞めてヨネダで週5のバイトしつつ理容師の通信に行く学費がかかる状態になっても同じマンションに住み続けているのもおかしいんだよな。一家で神戸に引っ越して同居すればいいじゃん。翔也と義父母の関係だって悪くないし、何しろ神戸のマンションは6人くらい泊まれる広さがあるんだから。

 あと細かいけど、病床の聖人に結さんが「姉妹で海外旅行をプレゼントする」と言ったのも引っかかってます。数十万ですよ。

 総じて、金についてまったくシリアスに語ってこなかったドラマが、金の問題をじいじの人生のクライマックスに持ってきても、シリアスに捉えられるわけがないんです。

 結果、上様・松平健の悲哀に満ちた「老け芝居」を上滑りさせるという、日本ドラマ史上に残る暴挙が行われることになった。怖いよ、打ち首にされるんじゃないの。

魔法使い、くるくる結さま~♪

 かように、じいじの秘密自体が魅力的じゃないものですから、結さまがばあばからその真相を聞き出したところで、もう別にどっちでもいいです。

 どっちでもいいんだけど「お母さんごめんね、あとは任せて」と電話で言ったり、花ちゃんと翔也が皿洗いしているのを手伝うでもなく、目配せひとつで「大じいじを花の部屋に連れていけ、そしてここには戻ってくるな」と伝えてみたり、きよしにばあばを連れ出して何か意味不明な呪文を唱えて口を割らせるという魔法使いヒロインムーブに加えて、きよしでカボチャの煮付けを食べているばあばに「ここ、煮付けも美味しいんよ」とか言ってしまう雑さだったり、「酒で口を割らせる」「女性が酒を飲むことに驚く」というダブルアナクロニズムを平気で披露してみたりと、不快感を置いていくことだけにはまったく抜かりない。

 あと、ほうれんそう切ってから茹でる人いるの? 仮にも栄養士のドラマだよなこれ。そういうとこです。