そんな時、偶然深夜のテレビで見たのがホストクラブ特集だったんだとか。

「キラキラした夜の街で働いているホストの姿を見た時、鼓動が早くなったのを覚えています。すぐに、歌舞伎町のホストクラブをYouTubeで調べて、また何度も見て……。もう、どうしても、夜の街に出てみたいって、強い気持ちが湧いてきたんです」

◆チヤホヤされるのがいつしか生き甲斐に…

夜の街
 そしてついに、YouTubeで何度も見たお店に、思い切って入った希美さん。

「初めて入店した日は、緊張して顔がこわばっていたと思います。ホストの皆さんの、キラキラな接客に怯えていましたね」

 しかし、絶対に会いたかった一番の“推し”が隣に座ると、希美さんの気持ちは絶頂に!

「画面越しに何度も見ていた人が、目の前で話してくれるあの感覚。リアルで会うと、温度感とか匂いとかやっぱり全然違うんですよね」

 推しに「また会いたい」と言われると、自分が求められているという感覚に興奮するといいます。

◆ホストクラブに通い詰めてカード支払い120万円

クレジットカード
 希美さんがホスト通いをスタートしてから、まだ2か月だそう。しかし……。

「実は、ホストクラブの支払いをいつも使っている夫名義のカードでしていまして。先日、カードの請求を見た夫に、ホスト通いがバレてしまいました」

 希美さんが正直に、ホストクラブに行っていることを伝えると、夫は一言だけ「バカじゃないの?」と言ったそう。

「夫は、仕事以外にも株など投資もしているので、経済的には不自由していないんです。ただ明細を見て、ため息はついていましたが」

 その後、希美さんは夫から「ホスト代は返すように」と言われたそう。

「今は、こつこつパートをしながら、夫にお金を返しています。このままでは推しに会えないし。どうやって夫を説得するか考える日々です」

 妻になり母となってからも“女性として見られたい”と思う気持ちは普通のこと。その満たされない気持ちを埋めるために、既婚女性はホストクラブに行くのでしょうか。

<取材・文/maki>