新しい職場の同僚と食事をする茜さん
新しい職場の同僚と食事をする茜さん(写真は本人提供)
 茜さんは母親が厳しかったせいで、友人の家で食事したり、自宅に友人を招いて食事会をしたりした経験がありません。それもあって、同僚との行き来がある今が、一番楽しく幸せなのだそうです。

◆自分のことを自分で決められる幸せ

「発達障害の人が集うカフェやイベントがあれば、そういうところで交流を深めたいです。今は彼氏が欲しいと思っていませんが、もし今後欲しいと思った場合も、自分の症状をあらかじめ伝えやすいのでまたIRODORIを使うと思います」

 母親の呪縛から逃れるために家を出ることを望んでも、ずっとそれが叶わなかった茜さん。今は一人を満喫しています。望めば異性との出会いの場もあるけれど、今は色々な選択肢があり、誰にも縛られずに自分で選べる。その自由を謳歌してほしいと思います。

【IRODORI】

障がい者の出会いを応援するマッチングアプリ。障がいを持つ人、障がいに理解のある人のみが在籍している。恋愛はだけでなく仲間や友人探しでも利用可能。累計ダウンロード数6万以上、報告されたカップル成立数300組以上。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt