だが30代になって、人生の岐路に立たされて天職を見つけるWOWOWの『本日は、お日柄もよく』、夫の浮気に悩む結婚2年目の人妻をリアルに演じたテレビ東京系『にぶんのいち夫婦』、病気療養で急遽降板となった深田恭子の代役で主演を務めたフジテレビ系『推しの王子様』、料理好きな派遣社員を生き生きと演じたNHK『作りたい女と食べたい女』など、数々のドラマで主演を飾り、さまざまな役柄で等身大のヒロインを演じられるように。同世代の女性からの共感性の高い女優として生まれ変わった印象がある。30代半ば以降は映画出演も増え始め、女優としての幅が広がったように感じられます」(同)
今田美桜の事務所へ移籍の可能性
誰もが認める実力と美貌とを兼ね備えた人気女優でありながら、一つのイメージにとらわれることを拒否し、2022年に大胆なランジェリー姿などを収めた写真集『本心』(集英社)を発売。当時のインタビューで「守りに入っている自分を壊したい」などと語り、朝ドラ時代から続く清楚系イメージからの脱却を図った。
確かな実力がある上に女優としての成長に貪欲なことは頼もしいが、それが退所の遠因になったとみられている。近年のライジングプロは業績が悪化し、コストカットの影響でマネジメント体制にほころびが見え始め、それが「新しい仕事をもっとしていきたい」と考えていた比嘉の不満につながったという。
12日付の「文春オンライン」(文藝春秋)の報道によると、比嘉はライジングプロからの独立に際して、今田美桜が所属する「コンテンツ・スリー」の社長らに相談。一部では「引き抜き」との見方もあったが、実際は契約終了を待って交渉を進めていくのだという。
「コンテンツ・スリーは、系列会社が映画やアニメなどの制作、不動産業などを手掛けていて地盤はしっかりしているが、俳優・モデルのマネジメントは若手が中心で、売れっ子は今田美桜のみという状況が続いていた。しかし今年1月、中堅女優で演技力に定評のある山下リオが移籍しました。