たしかに、10時間超のどうしようもない会見の前から上がり始め、2月10日までに1000円以上の値上がり幅を記録したのである。
いったいなぜ?
一つには、今の経営陣が刷新され、若く優秀な人間たちに代われば、会社が変わるかもしれないという期待感があるというのだが、例え、日枝久が退陣しても、彼の前に膝まづいてきた連中が立て直せるはずはない。
今一つは、HDは都市開発や観光事業も手掛けていて、メディア事業が不振でも、経営が一新されれば会社が存続できるからというのだが、これも頷くわけにはいくまい。
私は、第三の、HDの株を7%超保有する米投資運用会社、ダルトンが株主総会で議案を提出するといわれているようだから、それに国内の投資家も乗ろうというので、株価が上がっている可能性が高いという見方には、やや頷くところがある。
だが、投資会社には、フジテレビを根本からよく使しようなどという考えはなく、高いところで売り抜けようと考えていたとしても不思議ではない。
そうして残されたフジテレビは、日産と同じようになるのではないのか。どちらにしてもフジの未来は限りなく真っ暗である。
ところで、球春近しである。日本のプロ野球ではなく大リーグのことだが、このところドジャースの話題がワイドショーでもたびたび取り上げられている。
特に、大谷翔平、山本由伸、それに今年加わった佐々木朗希の3選手がクローズアップされている。大谷と山本は実績を出しているからいいが、佐々木は今年初、それもマイナーからの出発である。
這い上がってレギュラーになれるのかも疑わしいのに、監督は、日本での開幕戦の第2戦に佐々木を出すなどと世迷言をいって日本人サービスに余念がない。
そんな佐々木に文春がインタビューしている、それも90分もである。
文春オンライン(2月12日)から引用してみたい。
――今回のドジャース入りは、裏で最初から決まっていた“出来レース”なのではという声もありました。