これは面白そうだ。私も人語に落ちないギャンブル好きだから、バカラでもやってみるか。だが、先立つものが……。
これからはポストの記事が2本続く。この欄も長くなるが、こんなことは初めてだろう。
まずは、日産と本田の合併が破談したが、日産のこれからについて、あのカルロス・ゴーンにリモートインタビューした記事。ゴーンはレバノンのベイルートにいたそうだ。
ゴーンは、「破談はあらかじめ分かっていたことだ」と話している。
――日産とホンダの破談の原因をどう見るか。
「同じ日本企業として強みも弱みも重複する部分が多い日産とホンダには補完性がない。仮に経営統合をしても、成功すると思えなかった。
今回は日産が話し合いを打ち切った。ホンダによる『子会社化』の提案を受け入れるには、日産はプライドがあまりにも高すぎた。自分たちのブランド、それに成し遂げてきたことに誇りを持つ日産の従業員にとって、子会社化は本当に飲み込みにくいことだったろう。
それでもホンダが子会社化を望んだのは、日産の経営陣の完全な交代が必要だと理解してたからだと私は思う。経営陣が脆弱な会社と手を組めないのは当然だ」
日産が示したリストラ案がホンダの求める水準に達しなかったという報道があったが、という質問には、
「問題はコスト削減だけではない。むしろ“リーダーシップ”の問題だ。適切な製品に投資し、ブランドを強化し、将来のビジョンを持たなければならない。技術戦略も必要だ。率直に言って、今の日産にはこれらすべてが存在していない」
日産の課題は具体的に何か? という質問には、
「意思決定プロセスが非常に弱い。
それはCEOや執行委員会だけでなく、取締役会のことだ。彼らはこの6~7年間、決断力を欠き、たびたび間違った方向に舵を切ってきた。『日産は数を求めすぎていた』とか、過去の言い訳に時間を費やしているが、毎年新しい挑戦があり、それに立ち向かい、毎年、解決策を見つけるのが経営だ。彼らはそれをせず、我々が今、見ているような結果をもたらした」