埼玉県八潮市で発生した陥没事故は、発生から2週間以上が経過しても運転手を救出できず、一向に解決の目処は立っていないが、このままだと思わぬ影響を受けることになりそうなのが秋篠宮家の長男・悠仁さまだ。

 4月から筑波大学に通われる悠仁さまは、今のところ自宅通学を予定しているが、車通学する場合、八潮は通過ルート上にあたる。首都圏の交通事情に詳しいライターの金子則男氏は言う。

「悠仁さまがお住まいの赤坂御用地からつくばに車で移動する場合、必ず通過するのが常磐道に繋がる首都高速6号三郷線です。順調に走ればドア・ツー・ドアで1時間あれば到着可能ですが、問題は渋滞。6号三郷線は首都高速の中でも一二を争う渋滞ポイントで、特に夕方の上りは渋滞が酷い。朝の下りに関しては、あまり渋滞は考慮しないでも良さそうでしたが、陥没事故により状況は変わりました」(金子氏)

 埼玉県が設置した復旧工法検討委員会の委員長は、復旧に3年程度かかるという見解を示した。一帯ではすでに影響が出ている。現場付近の病院に勤務するAさんは、ため息混じりでこう語る。

「陥没事故の現場は、地元では22メーター道路と呼ばれ、地元民の移動の基本となる大事なルート。そんな幹線道路の6差路交差点が通行不能となり、周辺は明らかに渋滞が増えています。八潮市をはじめ、近隣の越谷市、三郷市、足立区北部、千葉県松戸市は工場が多く、八潮はもともと大型車両の往来が激しい地区。迂回を余儀なくされて、裏道の交通量が増え、小さな子供がいる親御さんからは“怖い”という声が上がっています。

 現時点では転落したトラック運転手の救出作業が行われているので、表立って不満を言う人はいませんが、下水道の使用自粛要請も日常生活に支障が出ており(12日に解除)、不満の種はそこらじゅうに燻っています。これで2年も3年も復旧工事が続くようだと、地元民の怒りがどこかで爆発しそうです」(Aさん)