――おうち実験を始めるのに、おすすめの実験はありますか?

露久保美夏 『キッチンラボ 作って食べておうち実験!』(偕成社)より
露久保美夏 『キッチンラボ 作って食べておうち実験!』(偕成社)より
露久保:「ふっくら&ぎっしりカップケーキ」という実験は、小学生から高校生まで幅広く取り組んでもらいやすいと思います。

2種類のカップケーキを作って比べるのですが、「どんな違いがあるだろう」という予想が立てやすいんです。焼く前の生地の状態を比べても違いが見えてくるので、各工程で気づきや発見の言葉が出てきやすいんです。出来上がったら食べながら、ふくらみ方や、食感、甘さに違いがあるのか話し合って楽しんでもらえると思います。

露久保美夏 『キッチンラボ 作って食べておうち実験!』(偕成社)より
露久保美夏 『キッチンラボ 作って食べておうち実験!』(偕成社)より
――表紙に登場している「納豆でのびーるアイスクリーム」が気になるのですが、納豆の匂いはするのでしょうか?

露久保:それは是非作ってみてください!読者の方から「これはどんな味なんですか?」と質問をいただくことが多いのですが、匂いや味は人によって感じ方が違います。

私が「匂いは気にならない」と言ったとしても、わずかな納豆の匂いをキャッチする人がいるかもしれませんし、言葉では伝わらない部分があると思います。実際の味や匂いは、実験した人しか感じられないことなので、作ってみて楽しんでくださいね。

【露久保美夏】東洋大学食環境科学部食環境科学科准教授。博士(学術)。専門は調理科学、食育。小学生を対象とした親子の食育プログラムや、科学実験講座を定期的に実施。「所さんの目がテン!」(日本テレビ)に不定期出演。

<文/都田ミツコ>

【都田ミツコ】

ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。