趣味やスタイルに合わせて商品を選んでくれる「パーソナル・ショッパー」

欧米の高級百貨店や専門店などでは、富裕層顧客に対応するパーソナル・ショッパー(Personal Shopper)が常駐している。来店した顧客に付き添い、商品を選ぶアドバイスや提案を行う役割だ。商品購入を代行することもある。

パーソナル・ショッパーが自分の趣味や嗜好を覚えてくれているので、富裕層はショッピングをほぼ任せきりにしたまま、自分の好みやスタイルに合った商品を入手できる。

最近は無料でパ ーソナル・ショッパーを提供する小売店も増えているためか、あるいは富裕層専用サービスは要問合せのものが多いためか、最新の利用料金に関する情報が見当たらないのが残念だ。

2012年の時点で、富裕層向けコンシェルジュサービス企業「Quintessentially」が提供していたパーソナル・ショッパーは、1時間65ドル。これに年間会員費5160~3.9万ドルが加算されていた(CNN2012年11月22日付記事 )。

カリフォルニアの「The Shopping Friend」は1時間の利用料金体制で、富裕層ほど経済的にゆとりのない層にもアピールしているが、実際の料金は問い合わせの必要がある。30~80ドルで自宅への訪問コンサルティングにも対応している。

同社の見積もりでは、コンサルティングに3~7時間、実際のショッピングに4~5時間かかる。1時間30ドルと仮定して計算すると、コンサルティングとショッピングを合わせて最低でも210ドル、最高360ドルが必要になる。

自宅で楽しむ「プライベートシネマ」

映画館の混雑を避けたければ映画館を貸し切るという手段もあるが、よりプライベートな空間を重視するために自宅に映画館を設備する富裕層もいる。

ロサンゼルスを拠点とする「PRIMA Cinema」は、富裕層の自宅の映画館に最新、あるいは公開前の映画を届けてくれ、専門家がセットアップしてくれるサービスだ。アシュトン・カッチャー氏やカニエ・ウェスト氏など、人気セレブも利用しているという。

料金は1本(24時間レンタル)500ドルからで、最低10本分の前払いが利用条件。機材の購入・設置も依頼すると3.5万ドルかかる( lifewire.com 2017年3月22日付記事)。

お金持ちの孤独を埋める「セラピスト」

いくら沢山お金を持っていても、孤独感から逃れられない富裕層もいる。「周囲の人々が自分の人間性に惹かれて寄ってくるのか、単にお金に惹かれて寄ってくるのか」といった猜疑心が生まれるのだろう。

オンライン・カウンセリング「Walk and Talk Outdoor Therapy」の設立者クレイ・コックレル氏は、かつてウォール街で培った経験を活かし、富裕層にセラピーを提供している。

「クリスマスツリー・デコレーター」が創る、世界にたったひとつのツリー

クリスマスを盛大に祝う欧米の富裕層は、ツリーのデコレーションにもお金を惜しまない。「Dr.Christmas」 や「Tommy Williams Design」は 、プロのデザイナーが依頼主の好みに合わせ、世界にひとつのクリスマスツリーを飾りつけてくれる。

「Dr.Christmas」はビヨンセやマライア・キャリー、ケイト・ハドソン、スティーブン・スピルバーグなど、セレブにも大人気のツリー・デコレーターだ。

米女性実業家マーサ・スチュワート氏のサイトによると、サービス料金 は2500~8万ドルのようだ( www.marthastewart.com 2016年12月23日付記事)。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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