富裕層をターゲットにしたビジネスは多々あれど、庶民には想像もつかないようなプレミアムサービスが世の中には存在する。

プライベートジェットのクルー派遣や200万ドルのロマンティックディナー、自宅で映画館の雰囲気が楽しめるプライベートシネマ、自分の好みに合わせて買いたいものを選んでくれるパーソナル・ショッパーなど、納得できるものから意外なものまで、経済的にかなりの余裕がないと利用できないサービスを8つご紹介しよう。

「プライベートジェット」クルー派遣から共同オーナーシップまで

プライベートジェットを所有している富裕層は少なくないが、自分で操作から管理までこなす富裕層は一握りだろう。「Executive Jet Management,Inc. (EJM)」 は、パイロットを含むクルーの派遣やプライベートジェットの管理サービスを請け負っている。

自ら所有せず、「talonairjets.com 」「Bombardier」などを通して、必要に応じてチャーターするという富裕層も多い。また、「jetfly.com」 のように、共同オーナーシップを提供している企業もある。

ヘリコプター遊覧付き200万ドルのディナー

シンガポールのMarina Bay Sands Hotelでは、世界で最も高いカップル用ディナーが体験できる。

ヘリコプターやロールスロイス、高級クルーズ船によるシンガポール遊覧を楽しんだ後、カップルは1万本の薔薇が敷き詰められたホテル内で、夕日を眺めながら8時間かけて18コースの料理を堪能する。

パッケージには、ダイヤモンドが散りばめられた箸とカスタムメイドの肘掛け椅子という、ちょっと不思議な組み合わせのギフトが含まれている(oddee.com2016年7月16日付記事) 。

自分たちで資産を守り、増やす「ファミリーオフィス」

ファミリーオフィスとは、富裕層の家族、あるいは一族が所有する資産を後世に継承するために、第三者を介入させることなく管理・運用するという概念だ。税金から継承、慈善団体への寄付、投資まで、資産に関するあらゆる問題に対応する点が、通常の資産管理サービスと異なる。

ジョージ・ソロス氏(Soros Fund Management.)、ジェフ・ベゾス氏(Bezos Expeditions)などの著名人もファミリーオフィスを設立している。

「Fine Art保険」で安心感を得る

Fine Art(美術品)収集は富裕層に人気の趣味兼投資対象だ。破損から盗難、紛失まで、万が一の事態に備えて、高額な美術品には価値に見合った高額な保険がかけられている。
美術品専門保険を提供する保険会社やブローカーは数多いが、気になる保険料は作品によって大きく異なる。

英Hiscoxは美術品保険のプロセスを簡潔化し、25万ポンド以下の美術品には即座に保険を提供するといったサービスも行っている。