うわあ……。
◆夜の「田植えお疲れ様会」でも女性たちは奴隷
「そして、なにより問題なのは夜です。“田植えの慰労会”として、そのまま大人数で宴会に突入するんです。食事やお酒の準備は、すべて嫁二人でやれと担当が決まっています。
そして宴会中に女性陣は一切座ることもできずに、ひたすら料理を作ったり、お酒を運んだり、お酌をしたり、バタバタと駆け回っています。
もう本当に疲労困憊。私たちだって慰労され、労われるべきじゃないのかと……。でも朝から動いているお義母さんも文句を言わず台所でバタバタと働いているので、なにも言えないんですよね。
『ああ、これが日本の悪しき習慣か』と絶望しながら、怒りを込めて義父のビールを泡だらけにして注いでやる。もう全部泡まみれ。でもこの怒りと疲れは泡のようには消えないんですよ」
取材中も当時の様子を思い出したのか、何度も眉間にふか~いシワを寄せ、語気を強めていた水野さん。心中お察しします……。
◆ぶち切れた嫁たちは、ついに“逆襲”を企てる
一日中動き回って疲弊し、足はむくみまくって膨張した棒のような状態。そして台所は男子禁制! とばかりに、男性陣は一切手伝わない。こんな生活が3年ほど続き、今年の6月の田植えで4回目を迎えることに。
ただ今年は“ある異変”が起きたそうです。
「『起きた』というより、起こしたんです。台所は男子禁制! で、男性陣は食って飲んで騒いで、女性陣は奴隷のごとくこき使われるなんて、今の時代さすがにおかしいですからね。しかも男性陣が自分たちで、『男は台所に入れないから、手伝えない~(笑)』とか言っちゃうんですよ。ここは昭和飛び越えて、江戸時代かよ! って。
でもただ反論するだけじゃ気が済まないし、なにより面白くない。そこでBさんと考えたのが『酒池肉林作戦』でした」
酒池肉林(しゅちにくりん)って、贅沢の限りを尽くした宴会のことですよね。今の女性陣たちの状況とは、真逆のような気がしますが……。