さらに追い打ちをかけるように、
「お昼の準備まで手が回りません(汗の絵文字)。だれかお茶やお茶菓子を届けてくれないかな~?」というメッセージが、10時、12時、15時の休憩時間のたびに送られてくるとか。
女性陣はそれぞれのお子さんたちもまだ幼く、自分の家の家事や育児に追われながら、夫と分担して分刻みの怒涛(どとう)のスケジュールでなんとかこなしているそうです。
「だから土日は私とB子さんでなんとかシフトを組んで、必死に手伝いに行っています。でももっと大変なのは、田植えや稲の収穫の時期なんです……」
田植えの時期になると、早朝から活動する義父母に合わせて4時起きは当たり前。地方の農家では「親族一丸となって田植えをする」という暗黙のルールが当然のようにあって、嫁は誰よりも早く起きることが求められるとか。
◆家政婦と清掃業者とウーバー配達員を同時にやってる
「4時に起きて義実家に行って、B子さんと合流してすぐ朝ごはん作りを開始します。三家族分、大体10人分の朝ごはんを作って、日中に田植えをするときの飲み物としてペットボトルのお茶やお菓子を買ってくる。そして家に帰って子どもたちを起こして身支度させて、義実家との往復をしていると、あっという間に時間が経ってしまいます」
さらに恐ろしいのはここからです。
「『田植えは親族総出』なので、近所の叔父や叔母、ご近所さんなど、助け合い・お互いさまの精神でものすごい人数が集まるんですよ。田植え自体は機械でやりますが、苗を車で何往復もして運んだり、何かと人手が必要みたいで。
それで義実家にも人がたくさん来るから、掃除も念入りにやるように言われるんです。嫁たちの仕事は、日中は20人以上のお弁当を手配して運んで、お茶を用意して、義実家の掃除を徹底的にやる。
家政婦と清掃業者として本気で働きながら、同時にウーバーイーツの仕事もしているくらい激務でした」