思いがけず犯罪に巻き込まれそうになったことはありませんか?今回はそんな危険を感じたエピソードについてfuelle編集部が取材しました。
詐欺の電話と知りながら対応する母
ある日たまたま兄弟家族も含め実家に集まっており、珍しく固定電話の電話が鳴りました。 誰も気にしていなかったのですが、母が「本当にA(息子の名前)なの?大丈夫?いくらなの?」と返答していたのが耳に入り 私はただ事ではないと様子を観察していると「電話番号を復唱」していました。
最後にもう一度「本当にAなの?」と電話越しに尋ねると「そうだよ」と返したようで 「じゃあ連絡待ってるから気を付けてね」と母が一言。
気になった私は何事か尋ねると、「最近うちの地域にふえてるみたいよ~、オレオレ詐欺!!」なんてのんきな返事が……。
「それで今の電話は何だったの??」と確認をすると 「Aが事故してお金が必要なんだって……」と。
しかし、前述にもあるとおり、家族でたまたま実家に集まっていたのです。ちらっとAを見ながら「事故して大変なのにここにいて大丈夫なの?」なんて言い出す始末。 母は「番号聞き出したから次にかかってきたらすぐ警察へ連絡しなくちゃ!!」と張り切っている中、再度固定電話が鳴り、同じような説明をまたされていたのでしょう。
母は「どうしてそんな事故を起こしてしまったの?お相手の方の状態は?」など果敢に質問責めをし、最後に一言「うちの息子は目の前にいますけど、どちらの息子さん?」と返したらプツリと電話が切れたそうです。
その後すぐさま近くの警察署に連絡を入れていた母の冷静な対処に心の中で「まだ騙されそうにはないな」なんて思いながらその日は無事に終えました。
ただ、近所にはご高齢の方が多くいらっしゃるので被害に遭う方が一人でも少なくなれば……と願うばかりです。
(30代・男性)