◆まるで拷問…夫もわかってくれないツラさ
小百合さんは、義母の野菜を止めて欲しいと夫に訴えます。
「夫には『あと2、3年で、体力的に作れなくなるから我慢しろ』と言われました。しかも『せっかく作ったものを捨てるな』と言って、『なんでも煮ればいいんだよ。カレーにすればいいだろ』と、野菜を破棄することを絶対にさせてくれないんです。毎回、毎回、同じ野菜を食べなければならないことが嫌なことを、全然わかってくれませんでした」
小百合さんは、家事や料理を手伝って欲しいのに、義母がするのは野菜を持ってくることくらい。無駄な料理の時間も増え、嫌な野菜を食べなくてはならず「まるで拷問」と嘆きます。
「もう夜泣きなどの時期も過ぎたので、来てもらうのを止めました。これから保活を頑張って、来年は仕事に復職しようと思っています。義母の助けを求めるより、自分でなんとかしたほうがいいと気づきました」
親世代の価値観と、忙しい現代では、やってもらいたい育児や家事は違うと言えます。本来なら、うまく意思疎通をして、譲歩しあえるといいのですが…。
<取材・文/阿佐ヶ谷蘭子 イラスト/朝倉千夏>