「大富豪になる道のりは、お金を稼ぐことに対する自分の考え方と信念から始まる」と断言するのは、米著名経営・人材開発コンサルタント、スティーブ・シエボールド氏だ。同氏はジョンソン・エンド・ジョンソンやボルボ・カーなど大手企業のコンサルタントを務めるかたわら、『金持ちになる男、貧乏になる男』(サンマーク出版)などを8本の著作を発表している。
26年にわたり、自ら一代で100万ドル以上の資産を築いたセルフメイド・ミリオネア1200人以上(自身も含む)に取材を行った経験から、シエボールド氏が学んだ「富裕層が実践する8つの富の法則」を探ってみよう。
お金持ちになれないのは情熱が不足しているのではなく、それを実現する自信が欠けているから—ということに気付かせてくれる。
1.大富豪への最短ルートは起業
セルフビリオネアが勧める大富豪への最短ルートは、自分の事業を立ち上げること。自ら経験し、大成功を収めたセルフビリオネアならではの実感のこもったアドバイスだ。「雇われている方が経済面で不安が少ない」という保証はどこにもない。実力が認められれば昇給のチャンスにも恵まれるだろうが、起業で大きく儲けるスケールとは比べものにならないだろう。
起業には大きなリスクがつきものだが、「自分の可能性に賭けてみないことの方が、リスクが大きい」と富裕層は知っている。
2.「資本がない」ならスポンサーを探す
「お金儲けのアイデアはあるが資本がない」というのは、典型的なお金持ちになれない人の発想だ。資本がないという現実は、成功者の世界では言い訳にしかならない。
成功者は例え手元に十分なお金がない時でも、「お金がないから不可能」とは考えない。他人のお金を使うからだ。目新しい投資対象を物色している富裕層は、世界中に山のようにいる。重要なのは資金があるかないかではなく、「投資する価値があるかどうか」だ。
これらの富裕層を魅了するだけのアイデアと情熱があれば、スタートをきる資本は自然と流れこむだろう。
3.お金儲けをゲームとして楽しむ
あんなに裕福なのに、なぜ働き続けるのだろう—お金持ちをみて、不思議に感じたことはないだろうか。富裕層にとって、ビジネスや人生、お金儲けは「勝利したいゲーム」である。現状に満足することなく、次の成功を目指すという姿勢が、さらなる富を生む。お金は単なる物質ではなく、目標を達成したか否かを示す、成功のバロメーターなのだ。
実業家として大成功を収めたトランプ大統領も、「お金儲けというゲームを楽しめ」と発言している(Cheet Sheet2016年11月21日付記事)。