楽天証券と楽天銀行を同時開設するデメリットは特にありません。しかし「予想以上の金額を投資してしまう危険がある」こと、「預金が気づかない間に減ってしまう危険がある」こと、ネット専業のため「実店舗がなく対面で相談ができない」こと、「ネットワーク障害などが起こると手続きに時間がかかる」ケースが懸念されることの4点です。
むしろ楽天証券と楽天銀行の同時開設は連携サービス「マネーブリッジ」が手軽に利用できるなどメリットばかりです。
楽天証券と楽天銀行はいずれも開設手数料や口座維持手数料がかからず、無料で口座を保有できます。ぜひ同時開設して、メリットを享受しましょう!
目次
楽天証券と楽天銀行を同時開設するデメリットは?むしろメリットしかない!?
楽天証券と楽天銀行を同時開設するデメリットは、「予想以上の金額を投資してしまう可能性がある」こと、「預金が気づかない間に減ってしまう場合がある」ことです。
また、楽天証券も楽天銀行もネット専業のため「実店舗がなく対面で相談ができない」、「ネットワーク障害などが起こると手続きに時間がかかるケースが考えられる」点も、強いて言えばデメリットです。
ただし、これらは人によってはデメリットとは感じない可能性もあります。むしろ楽天証券と楽天銀行を同時開設をすると、連携サービス「マネーブリッジ」が手軽に利用できるなど、メリットが数多くあります。
楽天証券と楽天銀行の同時開設のメリットはこちらを参照してください。
デメリット1.予定以上の金額を投資してしまう可能性がある
楽天証券と楽天銀行の口座を同時に開設した場合、「予定よりも大きな金額を投じてしまう」可能性がある点がデメリットです。
同時開設してスイープ(自動入出金)機能を設定した場合、楽天銀行のお金で直接投資できるようになります。
自動入出金(スイープ)とは楽天銀行と楽天証券の資金移動サービスです。
銀行口座と証券口座を資金が自動で移動するので、お客様による入出金の操作の必要がありません。
出典:自動入出金(スイープ)とは
通常、楽天証券で取引するには事前に証券口座に入金しておく必要があります。しかしスイープ機能を利用すると、取引時に楽天銀行から直接引き落として売買できます。
このようにスイープ機能は、事前に入金する手間が省けるのが利点です。
一方でスイープ機能を利用すると、楽天銀行に「投資に使わない資金」がある場合でも、予定以上に投資してしまうケースが懸念されます。
楽天証券の買付可能額は、以下の画像のように楽天銀行の残高を含めて表示されるからです。
特に信用取引は、取引額が大きくなりやすいため注意が必要です。
信用取引は、最大で自己資金の約3.3倍の取引ができます。例えば自己資金が100万円なら最大で約333万円の取引が可能です。
信用取引を行うには、通常は事前に楽天証券の現金を保証金(担保)へ振り替える手続きが必要です。しかし楽天証券の信用取引口座は、現金を保証金へ自動的に振り替える設定(自動振替設定「らくらく担保」)がデフォルトとなっています。
さらに、自動振替設定とスイープ機能の双方を設定している場合、楽天銀行の残高からも自動的に保証金へ振り替えます。
したがって、資金を想定以上に投資に回してしまうケースがあるため注意が必要です。
デメリット2.預金が気づかない間に減ってしまう場合がある
楽天証券と楽天銀行の口座を同時に開設すると、気づかない間に預金が投資に使われてしまう可能性もあります。
例えば投信積立(投資信託の積立投資)では、代金は原則として証券口座から引き落とされます。スイープ機能を利用している場合には、楽天証券の残高が不足したときは楽天銀行からも引き落とされます。
このケースでは、投信積立を停止しない限り楽天銀行の残高も減り続けることとなります。
もっとも、投信積立は自ら設定するものですから、勝手に預金が使われはしません。積み立ての金額とスケジュールを管理すれば、残高の減少にも気づけるでしょう。
以下のサービスを利用した場合は、投信積立の代金は証券口座からは引き落とされません。スイープ機能に伴う楽天銀行の残高の減少を防ぐことができます。
・クレカ積立(楽天カードクレジット決済)
・電子マネーの楽天キャッシュ
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
信用取引でも楽天銀行の残高が不意に減少するケースがあります。「投資あんしんサービス」を利用している場合が該当します。
信用取引では、取引後に保証金が不足する場合があります。なぜなら保証金の額は減少することがあるからです。
信用取引の保証金からは、保有している銘柄の評価損失が差し引かれます。例えば保証金100万円で取引を始めたとき、40万円の評価損失が生じると保証金は60万円に減少するといった具合です。
信用取引では、取引額に対して20%以上の保証金を維持する必要があります。これを最低保証金率と呼びます。例えば300万円の取引を行うとき、保証金は少なくとも60万円以上を維持しなければいけません。
このような仕組みから、評価損失が拡大すると保証金が最低保証金率を下回る場合があるのです。
例えば保証金100万円でA株式を300万円分買い建てたとき、A株式が約13.3%値下がりすると約40万円の評価損失が生じます。このとき保証金は60万円に減少し、最低保証金率に一致します。
A株式が下げ止まらず値下がり率が15%に達した場合、評価損失は45万円です。保証金は55万円にまで減り、最低保証金率(ここでは60万円)を5万円分割り込んでしまいます。
保証金が最低保証金率を下回った場合、取引を継続するには追加の保証金を入金しなければいけません。上記のケースでは、不足する5万円を入金する必要があります。
投資あんしんサービスを利用している場合、保証金が最低保証金率を下回ると楽天銀行から自動でお金が補充され、引き落とし保証金の不足が解消されます。
自動的に行われるため、楽天銀行の残高の減少に気づかないケースが考えられます。
デメリット3. いずれもネット専業のため実店舗がない
楽天証券と楽天銀行はネット形態の金融機関であり、対面でコミュニケーションを取れないことには注意が必要です。
また取引や入出金など全般的な操作は、インターネット上のプラットフォームやアプリを利用して行います。今までネット証券やネット銀行を使ったことがない人は、操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
とはいえ、楽天証券も楽天銀行もサポートは充実しています。電話以外にも、24時間受付の「AIチャット」や、オペレーターが返答してくれる「チャットサポート」など、様々な形で問い合わせを受け付けています。
デメリット4.ネットワークやシステム障害などの不具合が発生することがある
基本的に楽天証券と楽天銀行の操作は、インターネットを用いて行うため、ネットワークやシステム障害によって不具合が発生する可能性があります。
同時開設を進めるなかで不具合が生じると、手続きのやり直しが必要になるなど余計な手間がかかる可能性があります。
例えば楽天証券では、公式サイトで直近のシステム障害履歴を報告しています。
日時 | 区分 | タイトル |
---|---|---|
2008年9月15日(月) | 情報配信ベンダー | 米国株式一部銘柄の 時価情報について |
2008年9月12日(金) | 情報配信ベンダー | 米国株式一部銘柄の 時価情報について |
2008年8月21日(木) | システム不具合 | 米国株式「IACID(NASDAQ)」 銘柄の気配値表示について |
楽天証券と楽天銀行を同時開設するメリットはたくさんある!
楽天証券と楽天銀行は、同時に開設し連携することでさまざまなメリットがあります。
メリット1:2つの口座開設の手間が省ける
楽天証券と楽天銀行を同時開設すれば手続きの手間が省けます。
同時に申し込みすることで、住所・氏名・電話番号などの個人情報の入力や本人確認書類の提出を一度で完了できます。
別々で開設する場合は、以下の手順をそれぞれで踏まなければなりません。
楽天証券の口座開設手順(スマホの場合)
①メールアドレス登録
②本人確認書類の提出と顔写真の撮影
③個人情報の入力
④審査後、翌営業日以降にログイン情報の送信
楽天銀行の口座開設手順(アプリの場合)
①個人情報の入力
②本人確認書類の提出
③郵便で送られてくるThankYouレターに従い初期設定
これらの手間が1回で済むのは、忙しい人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
メリット2:お得なキャンペーンが開催される
「楽天証券と楽天銀行の同時開設」を条件にしたキャンペーンが開催される点もメリットです。
2024年4月25日現在は、終了期限のない常設キャンペーンが実施されています。同時に開設し、マネーブリッジに登録すると現金1,000円がプレゼントされるキャンペーンです。
現金1,000円をゲットするための手順
①キャンペーンにエントリーする
②楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設する
(楽天証券の口座をすでに持っている場合は、楽天銀行の口座申し込みのみでもOK)
③マネーブリッジの登録をする→現金1,000円プレゼント!
④対象期間内に楽天銀行に現金3万円以上の入金をする→現金2,000円プレゼント!
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
キャンペーン期間(第32回)
・楽天証券・楽天銀行口座開設の申し込み:2024年4月30日9:59まで
・エントリー期間:2024年5月31日23:59まで
・マネーブリッジ登録期間:2024年5月31日23:59まで
・条件を満たせば2024年7月下旬に1,000円が振り込まれる
集計用として上のように期限が設けられていますが、過去のスケジュールを見ると間を開けずに次の開催がスタートすることが予想されます。そのため実質的には、常設のキャンペーンといえるでしょう。
メリット3:連携サービス「マネーブリッジ」が利用できる
楽天証券と楽天銀行を同時開設すると、連携サービス「マネーブリッジ」を利用できます。マネーブリッジには、以下3つの特典があります。
マネーブリッジの特典1. 普通預金金利が最大0.1%に優遇
マネーブリッジの利用を始めると、楽天銀行の普通預金の金利が最大0.1%になります。0.1%は、大手銀行の普通預金金利0.02%と比較すると5倍です。
楽天銀行 | 残高300万円以下 | 0.1% |
---|---|---|
残高300万円を超える分 | 0.04% | |
三菱UFJ銀行 | 0.02% | |
みずほ銀行 | 0.02% | |
三井住友銀行 | 0.02% |
大手銀行と比較して、残高300万円以下は5倍、残高300万円を超える部分では2倍の金利が付与されます。
例えば各銀行の普通口座に500万円を預けた場合、1年間で受け取れる利子にも大きな差が生じます。
楽天銀行 | 3,800円 (残高300万円以下:3,000円+ 残高300万円を超える分:800円) |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 1,000円 |
みずほ銀行 | 1,000円 |
三井住友銀行 | 1,000円 |
2024年4月時点における銀行預金は、依然として低金利なため、銀行への預金をするなら必須の設定といえるでしょう。
マネーブリッジの特典2.自動入出金(スイープ)
マネーブリッジでは、自動入出金(スイープ)と呼ばれる資金移動サービスを利用できます。
自動入出金(スイープ)とは
自動入出金(スイープ)とは楽天証券と楽天銀行の資金移動サービスです。
銀行口座と証券口座を資金が自動で移動するので、お客様による入出金の操作の必要がありません。
出典:楽天証券|自動入出金(スイープ)
株式や投資信託などを購入する際、通常は銀行口座から証券口座へ振り込みしなければなりません。しかし自動入出金(スイープ)では、証券口座へ入金する手間を省けます。
マネーブリッジなら、楽天銀行に残高さえあれば何もせずとも楽天証券へ入金されます。
マネーブリッジを利用した際の入金手順
① 楽天銀行の残高が楽天証券の口座に直接反映
一方、一般的な証券口座への入金は次のような手間がかかります。
一般的な入金手順
①証券口座にログインし入金を選択
②銀行口座にログイン
③入金したい金額を入力
④証券口座に残高が反映
また証券口座からの出金も手間がかかりません。自動入出金(スイープ)なら余った資金が自動で楽天銀行へ出金されます。
マネーブリッジを利用した際の出金手順
① 毎営業日22時以降に楽天銀行へ自動出金
一般的な証券会社の場合、以下のような手続きが必要になるため、出金に手間がかかります。
一般的な出金手順
①証券口座にログインし出金を選択
②銀行口座情報を入力
③出金したい金額を入力
④銀行口座に残高が反映
マネーブリッジの特典3.ハッピープログラムにエントリーできる
マネーブリッジの利用で、ハッピープログラム(楽天銀行の顧客優遇プログラム)にエントリーできます。
【ハッピープログラムとは?】
「ハッピープログラム」は楽天銀行のお客さま優遇プログラム(無料)です。 エントリーするだけでお取引ごとに楽天ポイントが貯まり、楽天ポイントを振込手数料に利用できるようになります。
出典:楽天銀行
ハッピープログラムには5つの会員のステージが設けられていて、それぞれ受けられる特典が異なります。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
会員ステージ | ATM手数料 無料回数 |
他行振込 手数料 |
楽天ポイント 獲得倍率 |
---|---|---|---|
スーパーVIP | 7回/月 | 3回/月 | 3倍 |
VIP | 5回/月 | 3回/月 | 3倍 |
プレミアム | 2回/月 | 2回/月 | 2倍 |
アドバンスト | 1回/月 | 1回/月 | 1倍 |
ベーシック | なし | なし | 1倍 |
どの会員ステージになるのかは、「毎月25日終了時点の楽天銀行の残高」や「対象サービスの取引回数」によって決まります。
対象となるサービスは様々ですが、例えばATMの出入金など日常的に利用するものも含まれています。楽天のサービスを普段使いしていれば自然にステージアップを目指せるでしょう。
【会員ステージアップの対象サービスの一例】
・他行口座からの振込
・ATM取引(出入金)
・楽天カードの自動引き落とし
・楽天証券での取引 など
出典:楽天銀行
また、ハッピープログラムに登録した後に楽天証券で取引をすると、楽天ポイントがどんどん貯まる仕組みです。
取引内容 | 獲得ポイント | 取引件数 |
---|---|---|
国内株式 (現物買・現物売) |
手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
国内株式 (信用新規、返済) |
手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
外国株式 (現物買、現物売) |
手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
米国株式信用 (信用新規、返済) |
手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
投資信託 | 月末時点で一定の残高達成ごとに 10~500ポイント |
なし |
楽天FX | 10枚(10万通貨)ごとに 1ポイント |
100枚(100万通貨)ごとに 1件に換算 |
個人向け国債 | 買付金額3万円ごとに 1ポイント |
買付金額100万円ごとに 1件に換算 |
日経225先物取引 (ラージ) |
手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
日経225先物取引 (ミニ) |
手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
日経225オプション | 手数料100円ごとに 1ポイント |
手数料4,000円ごとに 1件に換算 |
貯まった楽天ポイントは、振込手数料への利用や他社ポイントなどに交換できます。どうせ投資をするなら、ハッピープログラムにエントリーをしてお得にポイントを貯めましょう。
楽天証券と楽天銀行を同時開設する流れ
楽天証券と楽天銀行を同時開設するための流れについて、実際の画面をもとに紹介していきます。
連携の組み合わせ | メリット |
---|---|
楽天カードと楽天銀行 | ・楽天カードの引き落としを 楽天銀行にすることで200ポイントプレゼント ・利用代金の引き落とし時、 残高が不足しているとメールで通知 |
楽天カードと楽天証券 | ・楽天カードで投資信託の積み立てをすると ポイント0.5%〜1%還元 ※ |
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
(公式サイト)
なお楽天カードと楽天証券と楽天銀行、3つのサービスを同時に申し込みすることはできません。
楽天カードと楽天銀行は同時申し込みができますが、獲得できるポイントが以下のように大幅に少なくなるので注意しましょう。
条件 | 獲得できるポイント | |
---|---|---|
楽天カードのみ | 新規入会と利用 | 5,000ポイント |
楽天カードと楽天銀行 | 楽天銀行口座開設と入金 | 1,000ポイント |
(公式サイト)
楽天カードの申し込み
3つのサービスを提携する場合、先に楽天カードを申し込みましょう。
楽天カードの発行は、楽天証券と楽天銀行の口座を開設するよりも時間を要します。
カードは「お申し込み受付のお知らせ」メール到着後、通常約1週間~10日前後でのお届けとなります。
出典:楽天カード|お申し込みの流れ
そのため先にカードの手続きを進めておけば、楽天証券と楽天銀行の口座の同時開設時に各口座との連携やマネーブリッジの登録を一度で完了できます。
まずは次のバナーから申し込み手続きをスタートさせましょう。
すでに楽天のサービスを使って登録している人は「楽天会員の方」そうでない人は「楽天会員でない方」をクリックします。
楽天会員の場合、情報の入力を省略できる場合がありますが、ここでは楽天会員でない前提で説明していきます。
次にクレジットカードのブランドと、名前・住所・電話番号などの個人情報、預貯金額や勤務先などの情報を入力します。
勤務先と勤続年数など職業に関する情報を入力したあとに、楽天IDの登録画面に進みます。先ほど入力した個人情報が表示されるので、間違いないか確認しましょう。
クレジットカードの引き落とし先となる口座情報を入力し、確認画面に進みます。
すべての情報を確認したあとに送信し、クレジットカード入会の審査を受けることになります。
審査に通過したら、約1週間~10日前後で自宅の住所にカードが送られてきます。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
(公式サイト)
楽天証券と楽天銀行を同時開設する流れ(楽天会員の場合)
楽天会員の人が「楽天証券と楽天銀行を同時開設する場合」の流れは、以下の通りです。
ここでは、パソコンから本人確認を行い申し込む手順を紹介します。
まずは次のバナーから申し込み手続きをスタートさせましょう。
画面に表示される「口座開設はこちら」のボタンをクリックします。
「楽天会員の方」をクリックします。
楽天IDとパスワードの入力を求められるので、正しく入力しましょう。
本人確認書類のアップロードに進みます。パソコンからファイルを添付、もしくはスマホでQRコードを読み取り、カメラを使ってアップロードを行いましょう。
次に名前・住所・電話番号などの個人情報と投資経験を入力しますが、楽天IDに個人情報が登録されている場合は、入力を省略できます。
追加サービスの欄に「楽天銀行」があるので、忘れずに「申込む」を選択します。ここで選択し忘れると同時開設できません。
すべての入力が完了し、無事審査に通過すると約5営業日でログインIDとパスワードが記載された書類が郵送されてきます。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
楽天証券と楽天銀行を同時開設する流れ(楽天会員でない場合)
楽天会員でない人が楽天証券と楽天銀行を同時開設する流れは、以下の通りです。
楽天会員でない場合には、メールアドレスの登録や個人情報を一から入力する手間が発生します。
まずは次のバナーから申し込み手続きをスタートさせましょう。
画面に表示される「口座開設はこちら」のボタンをクリックします。
「楽天会員ではない方」をクリックします。
メールアドレスを入力してください。審査に関する情報や楽天証券からのお知らせがここで登録したメールアドレスに届きます。
入力したメールアドレスに問題がなければ、以下のようなタイトルのメールが届きます。
メールに添付されているリンクをクリックして、登録画面に進みましょう。
まず国籍と本人確認書類の選択を行います。
本人確認書類は、運転免許証と個人番号カードの2つから選べます。
「スマートフォンでQRコードを読み取ってください。」というメセージが表示されるので、読み取りをして本人確認を進めてください。
次に名前・住所・電話番号などの個人情報と投資経験などを入力します。ここに入力した情報をもとに楽天IDの登録も行うことになります。
同じページの「追加サービス」の欄に楽天銀行に申込とあるので「申込む」を選択してください。選択し忘れると同時開設できません。
すべての入力が終わったら楽天証券によって審査が行われます。その後、郵送されてきたログインIDとパスワードが記載された書類を受け取れば手続きが完了です。
楽天証券の詳細
- スマホアプリ「iSPEED」で日本株と米国株を取引できる
- 日経新聞(楽天証券版日経テレコン)が無料で読める
- 投信の買付手数料&株式の取引手数料が無料
楽天証券は、楽天グループのネット証券です。
グループ内の連携サービスが人気を集めており、近年は口座数が大きく伸びました。2024年4月には、単体の証券会社として国内で初めて1,100万口座を突破しています。
楽天証券株式会社(以下「楽天証券」)は、2024年4月に、証券総合口座数が国内証券会社単体(開示情報ベース)で最多の1,100万口座超となり、稼働口座数は約700万口座数になったことをお知らせします。2023年12月に1,000万口座に到達してから、過去最短の約4カ月で100万口座増となりました。
出典:楽天グループ
口座数の伸びは、NISA(ニーサ)もけん引しているとみられます。
楽天証券は、2023年11月、NISA口座が500万口座を突破しました(一般・つみたて・ジュニア)。500万口座は業界で最多です。
楽天証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠 雄治、以下「楽天証券」)は、NISA口座数(一般・つみたて・ジュニア)が、業界最多(※1)の500万口座超となったことをお知らせします。
出典:PR TIMES「業界最多!NISA(一般・つみたて・ジュニア)口座数、500万口座達成のお知らせ」
2024年には、新NISAが始まりました。非課税期間や投資可能額が大きく拡充されたことを受け、投資を始める人が増えている傾向です。
NISAで先行する楽天証券には追い風となり、口座開設が増加したとみられます。
口座数 (2024年4月) |
約1,100万口座 |
---|---|
預かり資産 (2024年3月) |
約29兆4,206億円(※) |
楽天証券が提供するスマホアプリ「iSPEED(アイスピード)」は、アプリ内で日本と米国の両方の株式取引ができます。そのため日本株と米国株のそれぞれでアプリを立ち上げる手間がありません。
また楽天証券に口座開設すると日経テレコンを無料で閲覧できます。内容は、専用にカスタマイズされていますが、無料で質の高い情報に触れることができるメリットは大きいでしょう。
若山卓也(ファイナンシャル・プランナー)
小さいコストで投資できる点も楽天証券の魅力です。
楽天証券は、2019年12月16日から投資信託の買付手数料を無料化しました。原則として全銘柄で手数料をかけずに投資信託を買うことができます。
さらに2023年10月からは、国内株式の取引手数料を無料化しました。手数料コースに「ゼロコース」を指定すると買いと売りの双方で手数料が無料となります。
商号 | 楽天証券株式会社 |
---|---|
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第195号 |
代表者 | 代表取締役社長 楠 雄治 |
本店所在地 | 東京都港区南青山2-6-21 |
資本金 | 194億9,500万円 |
設立 | 1999年3月24日 |
1999年3月 | 資本金1億円でディーエルジェイディレクト・ エスエフジー証券(現・楽天証券)設立。 同年6月にインターネット取引サービスを開始 |
---|---|
2000年5月 | パソコン向けリアルタイムトレーディングツール 「マーケットスピード」リリース |
2003年11月 | 楽天株式会社がディーエルジェイディレクト・ エスエフジー証券の株式を96.7%取得し子会社化。 2004年7月に「楽天証券」へ変更 |
2005年6月 | モバイル版マーケットスピード「iSPEED」をリリース |
2010年7月 | 総合証券口座100万口座突破 |
2010年9月 | iPhone版「iSPEED」をリリース |
2011年7月 | Android版「iSPEED」をリリース |
2016年9月 | iDeCoサービス開始 |
2019年12月 | 投資信託の買付手数料を無料化 |
2020年12月 | 総合証券口座500万口座突破 |
2021年5月 | 総合証券口座600万口座突破 |
2021年12月 | 総合証券口座700万口座突破 |
2022年6月 | 総合証券口座800万口座突破 |
2022年11月 | みずほ証券が楽天証券の普通株式19.99%を保有 |
2023年4月 | 証券総合口座900万口座突破 |
2022年6月 | 総合証券口座800万口座突破 |
2023年8月 | みずほ銀行と金融商品仲介業に関する契約を締結 |
2023年10月 | 国内株式手数料、完全無料の「ゼロコース」を開始 |
2023年11月 | みずほ証券が楽天証券の普通株式29.01%を追加取得し、全49.0%を保有 |
2023年12月 | 証券総合口座1,000万口座突破 |
Q&A
楽天カードは、申し込んでからカードが届くまでに時間がかかるため、最初に手続きをしましょう。そのあと楽天証券と楽天銀行を同時に申し込めば以下のようなメリットがあります。
・住所、氏名、電話番号などの個人情報を何度も入力する必要がない
・本人確認書類の提出が一度で完了する
楽天銀行の申し込みは、追加サービスの欄で「申込む」を選択するだけです。楽天証券の口座開設時は忘れずにチェックしましょう。
同時開設によって入力や書類提出の手間は省けますが、審査には相応の時間がかかる可能性もあります。
楽天証券では、本人確認をパソコンかスマホで行うかで審査に要する時間が大きく異なるため、早く口座を開設したい人はスマホを利用しましょう。
・普通預金金利が最大0.1%に優遇
・自動入出金(スイープ機能)
・ハッピープログラムにエントリー
マネーブリッジは、楽天銀行にログイン後「商品・サービス一覧」から「マネーブリッジ」を選択することで利用を始められます。毎営業日の17時までに申し込みをすれば、当日19時ごろまでに手続きが完了します。
楽天カードで楽天証券で投資信託の積み立てをすると、ポイントが0.5%〜1%還元されます。
ただしマネーブリッジを利用する際は、楽天銀行側で手続きをしないと対象にならないので注意してください。口座開設後には、忘れずに手続きを済ませておきましょう。
名称 | 詳細 | 発行元 |
---|---|---|
楽天カード | ショッピングの支払いに利用できる クレジットカードのこと |
楽天カード株式会社 |
楽天銀行カード | ATMでの現金の引き出しに使うキャッシュカード またはデビットカードのこと |
楽天銀行株式会社 |
いずれも年会費無料のカードが用意されているので、まだお持ちでない人はぜひ申し込みしてみてはいかがでしょうか。
締め日は毎月末日、引き落とし日は翌月27日に設定されており、期日までに口座にお金を引き落とし口座へ入金しておく必要があります。
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
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