期間中はどの番組もSDGsをテーマに取り上げ、人気番組が連動してキャンペーンを展開。同局の番組に出演するタレントが“大使”に任命され、キャンペーンのCMに登場したり、特別番組に出演したり、啓発活動に参加したりと、PRに努めます」(テレビ情報誌記者)

 環境、エネルギー、自然保護など、世界が直面する課題解決のためSDGsの重要性を周知する意義は高い。しかし、その背景には“ビジネス臭”がプンプンと漂っている。

「民放各局には、1年単位でプロジェクトが進められる超大型番組がいくつかあります。例えば、日本テレビなら『箱根駅伝』と『24時間テレビ』。フジテレビなら『27時間テレビ』などですが、TBSで思い当たるのは、春と秋の改編期に放送する『オールスター感謝祭』くらいでした。

 しかし、2011年に東日本大震災が発生し、“日本を元気づける”というコンセプトで『音楽の日』という音楽特番を放送すると、これが大好評を博して翌年以降、定番に。これに味を占めたTBSはそのあと、『報道の日』『お笑いの日』と、次々と新たなプロジェクトを始めたんです。今回、そのラインナップに新たに『SDGsの日』が加わったというわけです」(キー局関係者)