
▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
年金は自動では受給できない
年金は、受け取る権利が発生しても、請求をしなければ振り込まれることはありません。会社員の場合は、年金保険料を支払うときは給料から自動的に差し引かれますが、年金を受給するときは、自分で動かなければならないのです。
65歳からの年金
まず、老齢年金の種類を紹介します。65歳から受給できる年金に「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があります。
老齢基礎年金を受給できるのは、10年以上の受給資格期間がある人です。受給資格期間とは、保険料を納めた期間と免除された期間、合算対象期間を合わせたものをいいます。
老齢厚生年金は、10年の受給資格期間に加え、厚生年金の被保険者期間が1ヶ月以上ある人が受給対象です。
64歳以前からの年金
老齢厚生年金とは別に、64歳以下の人が受給可能な「特別支給の老齢厚生年金」もあります。特別支給の老齢厚生年金を受けられるのは、10年の受給資格期間を満たした上で、次の要件に該当する人です。
●1961年4月1日以前生まれ(女性は1966年4月1日以前生まれ)
●厚生年金加入期間が1年以上ある
特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢は、受け取る人の生年月日により異なります。
年金には請求時効がある
老齢年金が受給できるようになっても、請求しないまま時間が過ぎていくと、時効消滅する部分が出てきます。「受給権発生から5年を経過した部分」については受給できなくなってしまうのです。
そうしたことのないよう、年金受給年齢が近づいてくれば、年金請求について知識を蓄える必要があるでしょう。