月収40万円ほどで会社員をしている68歳です。忙しくて老齢年金の手続きを全くしていませんが…後から年金を受けられなくなったりしませんよね?
高齢期の生活資金として重要な老齢年金ですが、近年は年金受給年齢になっても働いている人が多く「年金?そういえば通知が来てたけど、まだ何も手続きしてない……」という状況も少なくないかもしれません。   しかし、年金を請求しないまま時間が過ぎると、時効消滅する部分が出てきます。本記事では、老齢年金の請求時期や請求方法について説明します。

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年金は自動では受給できない

年金は、受け取る権利が発生しても、請求をしなければ振り込まれることはありません。会社員の場合は、年金保険料を支払うときは給料から自動的に差し引かれますが、年金を受給するときは、自分で動かなければならないのです。
 

65歳からの年金

まず、老齢年金の種類を紹介します。65歳から受給できる年金に「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」があります。
 
老齢基礎年金を受給できるのは、10年以上の受給資格期間がある人です。受給資格期間とは、保険料を納めた期間と免除された期間、合算対象期間を合わせたものをいいます。
 
老齢厚生年金は、10年の受給資格期間に加え、厚生年金の被保険者期間が1ヶ月以上ある人が受給対象です。
 

64歳以前からの年金

老齢厚生年金とは別に、64歳以下の人が受給可能な「特別支給の老齢厚生年金」もあります。特別支給の老齢厚生年金を受けられるのは、10年の受給資格期間を満たした上で、次の要件に該当する人です。

●1961年4月1日以前生まれ(女性は1966年4月1日以前生まれ)
●厚生年金加入期間が1年以上ある

特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢は、受け取る人の生年月日により異なります。
 

年金には請求時効がある

老齢年金が受給できるようになっても、請求しないまま時間が過ぎていくと、時効消滅する部分が出てきます。「受給権発生から5年を経過した部分」については受給できなくなってしまうのです。
 
そうしたことのないよう、年金受給年齢が近づいてくれば、年金請求について知識を蓄える必要があるでしょう。
 

年金の請求はいつ?