今やメジャーリーグを代表する投手になったダルビッシュ有(36=パドレス)だが、彼の人生にはいろいろなことがあったと、母親が文春で語っている。

 ダルは、1986年8月、大阪府羽曳野市で英会話教室を営んでいたイラン出身の父ファルサ、日本人の母親・郁代の第一子として生まれた。

 郁代がこう語る。

「当時、この辺の田舎の地域にハーフの子は珍しかった。有は小さい頃から背も他の子より頭ひとつ違ったので、目立つ存在で」

小学校に入学すると、休み時間に高学年の子たちが教室近くまで来て『あいつや、あいつや』と、他の子とは違うハーフの容貌を興味本位で揶揄したという。

「恥ずかしいけど、何も言えない。あの子は極度の人見知りなんです。泣きたい気分を堪え、固まった表情で過ごすしかなかったようです。辛かっただろうなと思います」

 野球を始めたのは小学校2年の時。中学3年の時には144キロを記録した。

 2005年にドラフト一巡目で日本ハムに入団。待ち受けていたのが、メディアの洗礼だった。