「樹」という漢字が使われた名前は男女共によく見られますね。でも、どんな意味があるのでしょうか?由来と名前を知れば、名付けが簡単になりますよ。今回は、「樹」の意味と由来について紹介します。子供の名付けを考えている人は、ご覧ください。
【樹】の漢字について
「樹木」「街路樹」「樹立」など様々な言葉に使われる「樹」。「き」の響きを持つことで知られているので、男の子の名前に使われることもありますが、女の子の名前にも使われることが多いです。
様々な漢字と組み合わせやすいので、人気が高いです。
では、「樹」の読みや意味、由来、姓名判断では、どうなっているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
読み方
漢字「樹」の読み方は、音読みでは「じゅ」、訓読みでは「き」「う(える)」「た(てる)」と読みます。「き」という読みは有名ですが、「う(える)」「た(てる)」という読みはあまり聞きませんね。
名前では、一文字で「いつき」「たつき」「しげる」「たかし」「みき」など色々な読み方があります。一文字で読むことも、他の漢字と組み合わせて使うこともあります。
男女共に、名前に使われることが多い漢字ですが、どちらかというと男の子の名前に多いです。
画数
「樹」の画数は、16画です。
姓名判断では、16画は三大吉数の一つとされており、指導者としての素質と無から有を生む強さを持ちます。
強引なところがあるので周囲から反感と批判を買うこともありますが、先輩や年長者からの支えや指導者としての実力があるのでそれを乗り切ることが出来るでしょう。
大吉数ですが、女性の場合は力が強すぎて、異性トラブルが起きたり晩婚になったりすることがありますので、気を付けましょう。一歩引いて、相手を立てる淑やかさや家庭的な面を見せると良いでしょう。
由来
「樹」の由来はどうなっているのでしょうか?
「樹」の中央の部分は「立てる」、右端の「寸」は「手」をそれぞれ意味しており、これらを組み合わせると、手で何かを立てている様子を表しています。
これに木編を付け足すと、樹木を手で立てている様子が「樹」という漢字になります。
樹木そのものではなく、手で樹木を立てる様子を表していたのですね。
意味
「樹」の意味には、木だけではなく植物の総称も含まれています。
この他にも、「樹立」など立てる、「植樹」など植えるという意味もあります。
また、塀もしくは塀を立てるという意味もあります。ここでいう塀とは、家や敷地などに設置する囲いを指します。生垣として木を植えているところもありますよね。
ちなみに、「木」との違いですが、「木」には木の他に木材の意味が含まれています。
イメージ
「樹」という漢字からやはり植物の樹木を連想させる人が多いでしょう。
特に、太陽に向かって真っ直ぐに伸びる大きな木は力強い生命力と自立心をイメージさせるので、健やかさ、安定感、自立心を込めて、名前に「樹」を使う人が多いです。
また、他には樹木の成長と自分に打ち勝つというイメージを組み合わせて、「筋を通した立派な人になってほしい」「自分の殻を破って、あらゆる可能性と才能を見出してほしい」、「樹立」という熟語から「目標達成」「大願成就」などを連想させることもあります。
生命力や精神面だけではなく、人生を切り開くイメージを持つ人もいます。
【樹】に込められる想いとは
「樹」を付けた名前にはどんな想いが込められているのでしょうか?
「樹」は漢字の通り、樹木を表しており、そこから「樹木のようにまっすぐ力強く生きてほしい」「真っ直ぐで正直な人になってほしい」「どっしりと頼られる存在になってほしい」などという願いを込める人が多いです。
「樹」は男女どちらの名前にも使われますが、どちらかというと男の子の名前によく使われます。
特に、一文字名前の「樹(いつき、たつき)」は明治安田生命の名前ランキングで2004年~2019年まで16年間連続でランクインする程の人気があります。2019年には、男の子の名前7位にランクインしました。
樹木のように伸びやかで落ち着きのあるイメージはもちろん、他の漢字とも組み合わせやすいことも人気の秘訣です。
樹木のようにまっすぐ力強く生きてほしい
枝葉を伸ばして成長する樹木は、力強さを感じさせます。
そこから「樹木のように真っ直ぐ力強く生きてほしい」という願いを込める親がいます。
どんな困難があっても真っ直ぐに力強く生きていけると良いですね。
真っ直ぐで正直な人になってほしい
真っ直ぐに伸びる大樹をイメージして、「真っ直ぐで正直な人になってほしい」という願いが込められています。
自分の気持ちに正直で直向きに取り組む人は好感が持てます。
どっしりと頼られる存在になってほしい
大きな樹木は、どっしりとした落ち着きと安心感を感じさせます。そこから連想して、「どっしりと頼られる存在になってほしい」という願いが込められています。
頼り甲斐がある人は、周囲から信頼されてリーダーとして活躍することでしょう。また、周囲から頼られる人は、社会に出たときにどんどん出世して大成する可能性もあります。