妊娠初期の茶色の出血には心配いらないものも!
妊娠初期に茶色の出血が起こる時には、すぐに治療や対処をしなければならない危険なものもありますが、すぐに対処や治療が必要な危険なものではない出血も実はあるのです。
まずは、心配がいらない妊娠初期の出血についてみていきましょう。
【妊娠初期の茶色の出血の原因①】着床出血
妊娠超初期に茶色の出血の原因となるものには、着床出血があります。
着床出血というのは、受精卵が子宮内膜に絨毛という根っこを下ろして着床するときに、絨毛が子宮内膜を傷つけることで起こる出血です。
着床出血は経験しない人も多く、出血の起こり方には個人差が大きくあります。
おりものに茶色の色がつく程度の人もいれば、生理かと思うような鮮血の大量の出血が見られる人もいます。
【妊娠初期の茶色の出血の原因②】子宮膣部びらん
妊娠初期に茶色の出血が起こる原因には、子宮膣部びらんがあります。
子宮膣部びらんというのは、子宮の入口がびらんと呼ばれるただれのようになってしまう状態のことを言います。
成人女性の8割に見られる症状だと言われていて、病的なものではありません。
ただ、びらんになっているところは、表皮が他のところよりも薄くて、血管が透けて見えるようになっているために、妊婦健診の際の内診や性交などのちょっとした刺激によって出血しやすいのです。
病的なものではなく、がん化する心配などもないので、経過観察をすることが多いのですが、少量でも出血があまり続くようだったり、出血量が増えるようなことがあれば、レーザーメスなどで治療する必要が出てくることもあります。
出血が気になるようなら、かかりつけの産婦人科で相談しましょう。
【妊娠初期の茶色の出血の原因③】子宮頸管ポリープ
妊娠初期に茶色の出血が起こる原因には、子宮頸管ポリープがあります。
子宮の入口に、キノコのようにイボ(ポリープ)が出来てしまうものですが、99%は良性のポリープだと言われていて、特に心配する必要はないものです。
特に痛みなどはなく、経過観察することが多いのですが、子宮膣部びらんと同じように、ちょっとした刺激で出血しやすいという特徴があります。
良性のポリープであれば、特に心配する必要はないものですが、少量でも出血が続くことがあったり、出血量が増えていく場合には、手術で切除した方が良いこともあります。
出血が気になる時には、病院で相談しましょう。
妊娠初期の茶色の出血!注意が必要なものは?!
妊娠初期のおりものに茶色いものが混じる程度の出血には、それほど心配がいらないものもありますが、すぐに治療しなければならないものや、安静を保たなければならない危険な出血もあります。
素人判断はとても危険なので、少量の出血であっても、数日続くようなことがあればかかりつけの産婦人科で相談することをお勧めします。
それでは、妊娠初期の出血で危険なものにはどのようなものがあるのか、ここからみていきましょう。