「MC4R」遺伝子に関係なく痩せる方法
だからといって、太ってしまうのは仕方ないと諦める必要はありません。人間は、生まれ持った遺伝子以上に、環境による影響が大きいと思います。
一卵性双子であっても育った環境が大きく異なると、全く違う性格、思考、見た目になるという例もあります。ダイエットに置き換えてみても、幼い頃から太っていたけれど生活習慣を変えて痩せた、という人はたくさんいますよね。
「MC4R」遺伝子は食欲の有無を左右する遺伝子ですが、意志を持った人間なら、食欲を別の方法でコントロールすることができます。「MC4R」遺伝子がオフになっていて満腹感を得づらい状態だったとしても、生活の工夫次第で痩せることは可能です。具体的な方法をご紹介していきましょう。
1、ストレスをためない
食欲と密接に関係しているのが、ストレスです。イライラしているとき、疲れているとき、心が満たされないときなどに、過食してしまうケースは珍しくありません。感情的な過食は現代女性に多く、問題視されていることです。
食欲をコントロールするにはストレスをためないこと。と言っても、ストレスは生きていく上でつきものなので、ストレスを発散する自分なりの方法を持っておくと良いでしょう。簡単にできる方法として深呼吸もおすすめです。イライラしたり、気持ちに余裕がなくなってしまったら、大きく呼吸をしてみましょう。
2、睡眠時間をしっかりとる
食欲に関するホルモンには、満腹を伝え食欲を抑制する「レプチン」、空腹を伝える「グレリン」があります。このバランスが保たれているのが理想的ですが、睡眠時間が短いとレプチンの分泌量が減り、グレリンの分泌量が増えてしまいます。
睡眠不足は明らかに食欲を増加させる要因になっているのです。特に睡眠が5時間以下になるとレプチンの分泌量は大きく減ってしまうので注意してください。
また、睡眠の質が低下することで自律神経が乱れ、食欲が湧いてしまうこともあります。
睡眠をしっかりとることは、正常の食欲を保つために非常な重要なことなのです。しかし、実際には、どうしても忙しくて睡眠時間が短くなってしまうという女性は多いですよね。そんなときは、少しでも睡眠の質を上げる工夫をして疲れをとるようにしましょう。
脳をリラックスさせるために、部屋の電気は真っ暗にして、スマホを見るのは辞めましょう。あとは枕などの寝具にこだわるのも良いと思います。
3、甘いものに依存しない
満腹感を得にくいのは、遺伝子のせいではなく、血糖値が関係している可能性があります。血糖値を急激に上げてしまうとその後急降下して、すぐにお腹が空いてしまうのです。
血糖値を急上昇させる食べ物はいろいろありますが、分かりやすいのが甘いものです。小麦粉や砂糖を使ったクッキー、菓子パン、パンケーキなどですね。
さらに砂糖には一度食べるとまた食べたくなるという中毒性があります。これは脳が甘いもので快楽を感じるため。この気持ちよさが習慣になると、少し疲れたときなどにすぐに甘いものに手を伸ばしたくなってしまいます。
まずは1週間、食事をしっかり食べて、おやつを食べるのを辞めてみてください。甘いものをだんだんと欲しなくなってきますよ。甘いものは、毎日ではなくたまに食べるようにしましょう。
工藤先生に食欲遺伝子「MC4R」について解説していただきました。遺伝子は変えられないけれど、食欲をコントロールする方法はあることが分かりましたね。太ってしまうのを遺伝子のせいにはできないということ・・・。自身の意思を持って、理想の体型を目指していきましょう!
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