妊娠3ヶ月目の母体の変化(1)体重が増加する
妊娠3ヶ月目の母体の変化の1つめは、まず体重が増加することです。
これまでスリムなモデル体型を維持していた女性にとっては、体重が増加することはあまり嬉しくないことかもしれません。また、まだお腹の赤ちゃんの大きさも数センチなのにどうして体重が増えるのか不思議に思う人もいるかもしれませんね。
実は女性は妊娠すると赤ちゃんを守るために徐々に体内に脂肪を蓄え始めます。また妊娠で体がむくんだり、胎盤が完成すると羊水も蓄えられるようになるため、それらの重さも体重の増加の原因になります。
妊娠が発覚するとたくさん栄養を取らなくてはと食事量を増やす人も多いのですが、妊娠初期に急激に体重が増えるのはあまり喜ばしいことではありません。
痩せすぎも太りすぎも母体に様々な悪影響を与えてしまうため、食事の量は適切に管理するのが望ましいですね。
妊娠3ヶ月目の母体の変化(2)つわりの症状があらわれる
妊娠3ヶ月目の母体の変化の2つめは、つわりの症状があらわれるということです。
つわりの症状は早い人は妊娠2ヶ月目頃から始まる人もいるのですが、多くの人は妊娠3ヶ月目頃を目安に始まると言われています。時々つわりの症状がないという人もいるのですがそれはほんのごく一部の人であり、大抵の人は妊娠するとつわりの症状を経験することになります。
つわりの症状は臭いがキツイものの近くにいると急激な吐き気に襲われたり、症状がひどい人は食事が一切取れなくなってしまうこともあります。
つわりの症状がいつ終わるのかは個人差が大きいのですが、一般的には安定期に入る5ヶ月目頃には症状が改善すると言われています。
あまりに何も食べられない時は病院で点滴をしなければならない時もあります。症状がひどい時は1人で我慢せず、かかりつけの産婦人科で診察を受けて早めの処置を受けるようにしましょう。
妊娠3ヶ月目の母体の変化(3)情緒不安定になる
妊娠3ヶ月目の母体の変化の3つめは、情緒不安定になることです。
情緒不安定な症状とは些細なことが原因で悲しくなってしまったり、イライラしてしまうような症状のことをいいます。いわゆるマタニティブルーと呼ばれる心理症状です。
妊娠3ヶ月目に起こりやすい情緒不安定な症状は、妊娠によるホルモンバランスの乱れが原因だと考えられています。
また妊娠を自覚することで腹痛が起こるのではないかという不安や、パートナーの協力を得られないかもしれないという子育てへの不安を感じることでも症状が出やすくなります。
妊娠3ヶ月目の情緒不安定を改善するためには、気持ちに余裕を持つことが大切です。実家がある人はちょっと両親や兄弟姉妹に甘えて愚痴を聞いてもらったり、パートナーや友人とゆっくり外食を楽しむだけでも症状が治まり気分が晴れることもあります。
周囲の人の力を借りてつらいマタニティブルーの時期を乗り越えましょう。
妊娠3ヶ月目の母体の変化(4)おりものが変化する
妊娠3ヶ月目の母体の変化の4つめは、おりものが変化することです。
通常であれば女性の体からでるおりものは白っぽい色をしていて臭いもあまり無いものですが、妊娠中はこのおりものが黄色や茶色になったり量が非常に多くなったりすることがあります。またおりものの臭いもキツくなったりドロリとした塊で出てくることもあります。
あまり気持ちの良いものではないおりものですが、おりものは膣から細菌やばい菌が入るのを防ぐ目的もあり、妊娠中にたくさんおりものが分泌される時はそれだけお腹の赤ちゃんを守っているということになります。
このおりものの症状の変化は妊娠によるホルモンの変化のために起こるもので、腹痛などが無ければ特に心配しなくても大丈夫です。
ただしおりものが赤やピンクなど鮮やかな色をしている時は出血している可能性もあるため注意が必要です。またおりものの変化と一緒に腹痛がある場合は流産になりかけていることもありますので、すぐに産婦人科を受診する必要があります。おりものは母体と赤ちゃんの危険を察知するサインにもなります。
妊娠3ヶ月目は流産を起こしやすい時期です。妊娠中は普段以上におりものの様子や症状をよく確認し、少しでもおりものに違和感を感じた時はすぐに医師に診てもらうようにしましょう。