【おりものに血が混じる原因⑩】卵巣がん
おりものに血が混じる病気には、卵巣がんがあります。
卵巣がんも子宮がんと同じように、自覚症状がなくて、不正出血が起きた時にはかなり進行している状態になります。
下腹部にしこりを感じたり、ウエスト周りが太くなったと感じたり、生理不順や不正出血、食欲の低下や、腰痛、足のむくみ、排尿痛や頻尿を感じる様になったら、卵巣がんの可能性があります。
対処法としては、手術による腫瘍の切除が一番大切になりますが、卵巣がんはリンパ節などに転移しやすいのが特徴で、転移してしまったら、抗がん剤や放射線の治療が必要になります。
【おりものに血が混じる原因⑪】子宮筋腫
おりものに血が混じる病気には、子宮筋腫があります。
子宮筋腫というのは、地球の中に腫瘍ができる病気ですが、子宮筋腫はがんとは違い良性なので、転移することはありません。
女性の4人に1人がなると言われていて、30代から40代の女性に多くみられるものです。
子宮筋腫に特有の症状としては、生理が長く10日以上続いたり、下腹部痛や腰痛が起きることが挙げられます。
おりものにも、変化があり、水っぽいおりものが増えたり、血が混じったり茶色や黄色っぽいおりものになったりすることがあります。
子宮がんや卵巣がんの症状と似たような症状が出ることもあるので、一度きちんと検査をすることが大切です。
対処法としては、まずは鎮痛剤などで対処療法を行いながら、経過観察をすることがほとんどです。
時にはホルモン剤で筋腫を小さくする対処法もあります。
筋腫が大きくなりすぎたら、手術で取り除くのが一般的な対処法です。
【おりものに血が混じる原因⑫】子宮頚部びらん
おりものに血が混じる病気には、子宮頚部びらんがあります。
びらんというのは、ただれていることを言いますが、子宮頚部びらんというのは、子宮頚部がただれているように見えたり、実際にただれている状態をいいます。
子宮頚部びらんができる原因は、女性ホルモンのエストロゲンの影響によるものだと考えられています。
子宮頚部びらん自体に自覚症状などはないのですが、性行為や排尿、排便といった外部からの刺激によって、出血しやすいのが特徴です。
対処法は特に必要ないのですが、子宮がんと区別がつかないこともあるので、定期的に検査することが大切です。
またただれが大きくなりすぎたり、不正出血が増えすぎた場合には、薬を使ったり、冷凍療法や電気メス、レーザーメスでびらんを焼く治療を対処法として行うこともあります。
【おりものに血が混じる原因⑬】膣炎
おりものに血が混じる病気には、膣炎もあります。
膣炎というのは、何らかの原因によって、膣の中に炎症が起きてしまい、赤くはれたり、ヒリヒリとした痛みやかゆみを感じるようになることをいいます。
膣炎になる原因としては、性行為の際に何らかの細菌や真菌に感染することが一番多くあります。
膣炎の対処法としては、膣炎そのものを治すというよりも、原因となっている病気を治療することが大切になります。
性行為が原因の場合には、パートナーと一緒に治療をしないと、ピンポン感染を繰り返すことになります。