この記事は書籍『届け出だけでもらえるお金 戻ってくるお金』の内容を抜粋したものになります。
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※以下、書籍より抜粋
がん検診をするとお金がもらえる
(女性検診助成制度)
子宮がん検診は20歳以上、乳がん検診は40歳以上が対象
人口動態統計(2015年)によると、死因別死亡数(男女合計)の割合の第1位は悪性新生物(がん)となっています。
一部のがんに関しては治療に至ることも増えましたが、恐い病気であることには変わりありません。自覚症状のない早期に発見することが重要です。
そのためには、定期的な検診の受診が効果的といえます。
女性の場合、特有の部位である乳がん・子宮がん。その検診に対しては、「対象者・助成金上限制度」に基づいて助成金を支給する「女性検診助成制度」があります。
これは乳がんと子宮がんの検診を対象としています。乳管や小葉の細胞が悪性化し、増殖したものが乳腺の腫瘍「乳がん」で、30歳代から増え始め、50歳前後がピークです。
子宮がんには子宮の入り口付近に発生する子宮頸がんと、子宮の奥にできる子宮体がんがあります。
地域がん登録全国推計値(2012年・上皮内がんを除く)によると、子宮頸がんが約1万1000例、子宮体がんが約1万3600例、どの部位か情報がない子宮がんが約700例となっています。
また、子宮がんの死亡数は、年間約6400人です(人口動態統計2-14年)。近年、罹患率、脂肪率ともに若年層で増加傾向にあります。
女性検診助成制度では、子宮がん検診は20歳以上、乳がん検診は40歳以上が対象となっています。加入している健康保険組合や自治体の国民健康保険窓口で助成金の上限について確認しましょう。
ちなみに、検診の方法は二通り。事業所や健康管理室指定の医療機関で受診する方法。この場合は、助成金額を超えたときに、その差額を自己負担することになります。
ほかにはかかりつけ医など、個人的に病院で受診する場合です。こちらはいったん自己負担で支払い、領収書などを健康管理室や人事健康管理担当者に提出し、助成金額を返金してもらうという形になります。
風呂内亜矢(ふろうち・あや)
ファイナンシャルプランナー。CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一般社団法人みんなで作る良い行政サービス協会主任研究員。自身で試したお金の情報を、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、セミナーなどで発信している。
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