【貯蓄術シリーズ】
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「貧すれば鈍する」という言葉があります。
人はお金がないと、目の前のことしか考えられなくなり、賢い人でも知恵や品位を失い愚かになってしまう、という意味のことわざです。
お金がないときは正しい判断ができなくなりがち。そして間違った判断で起こした行動がもとで大失敗するケースも少なくありません。
そこで今回は、うっかりやってしまいがちなNG行動5つにFPがダメ出しします。
1.クレジットカードのキャッシングに手を出す
クレジットカードには買物に使える「ショッピング利用枠」とは別に、現金を借りられる「キャッシング利用枠」が設けられています。使い方は簡単で、銀行やコンビニエンスストアのATMにカードを入れて、暗証番号と金額を入力するだけ。ATMからすぐに現金を手に入れることができます。
手軽に現金を調達できるため、安易に利用する人は少なくありませんが、キャッシングの返済をリボルビング払い(=リボ払い)にすると金利が15%にもなり、大変な高金利です。
月の支払いを5,000円や1万円など少額にすると、なかなか完済できません。それにも関わらず、キャッシングを繰り返してしまうと、気づいたときには借金が大きくふくらんでしまっている、なんてことも。
予定外の出費が必要になると、キャッシングに頼ることが多いようですが、きちんと予算管理をして、突発的な支出にも予算を割り振っておくと、キャッシングを利用せずにすみます。
余裕をもった予算づくりが大切です。
2.消費者金融でカードを作っちゃう
消費者金融でカードを作ると、すぐにお金を借りることができます。審査は必要ですが簡単なもので、手軽に利用できることをアピールする広告などが目を引きますが、金利は高く設定されているのがデメリット。会社ごとに若干の違いはあるものの、おおむね年利3.0%~18.0%です。
初めての利用の場合は、通常上限金利の18.0%前後。「はじめての利用の場合は30日間利息無料」などのキャンペーンをしている業者もありますが、消費者金融側はとりあえずカードを作り、利用することでリピーターになってもらうことを目的としているのです。安易にカードを作らないようにしましょう。
やむを得ず借金をする場合には、目的別のローンのほうが金利の設定が低いのでよいでしょう。
たとえば自動車を買うときには、銀行やディーラーで扱っているカーローンを利用する手があります。金利は、購入する自動車によって異なる場合がありますが、銀行、ディーラーとも、3~8%程度。借入希望金額や返済期間を提示して、勤務先や勤続年数、年収などを審査されたうえで借りることができます。金利が高くなれば、返済しなければならない金額が高くなるので、できるだけ低金利で借りたいですね。