【妊娠初期の中絶】中絶費用

中絶費用は病気ではないため、費用に保険適用はされません。
ただ、流産したための中絶手術の場合は、感染症などを防ぐ意味の医療行為にあたりますから、保険が適応され、費用は自己負担3割となります。
この場合、医療保険も適応されるので、忘れずに申請しましょう。

自分が選択して中絶をする場合は、病気やケガに関係しませんから、費用は全額負担、保険適応外になります。
費用は病院によって違うので、中絶手術をおこなう病院で費用を問い合わせる方が的確に費用を知ることができます。

ここではだいたいの中絶費用の平均を書いておくこととします。
初期妊娠での中絶の場合の費用は全額自己負担で7万円~15万円くらい。
流産の場合は費用が3割負担になりますからだいたい1万円台から3万円くらいをみておけばよいでしょう。

妊娠の日数が長くなれば、中絶も大掛かりになりますから費用も上がります。

【妊娠初期の中絶】精神的なダメージ

中絶手術の身体的な痛みは仕方がありませんが、もっと怖いのは精神的な痛みの方です。
やはり、自分の体を傷つけて子供を堕ろすという行為は、状況にもよりますが精神的に傷つく女性が多いので、精神的なケアに注意しなければいけません。

たとえ、周りからの説得ではなく、自分で決めたことだとしても、中絶した後、予想外に苦しむこともあります。
中絶して初めて

「本当は中絶したくなかったのに」

と思う女性がいるのは珍しい事ではありません。

悲しい事ですが、よく考えて「産めない」と判断したのに、中絶した後になると違う方法があったんじゃないか?
産めないと思ったけど、他の方法を模索しなかっただけじゃないか?

と自責の念にとらわれる人は多いのです。
中絶手術をするときめたのなら、周りにサポートしてくれる人を見つけることが大切です。
友達でも家族でも。
頼りになる人がいるといないでは精神的な痛みが全く違います。
場合によっては鬱になりカウンセリングが必要なケースもありますから、よくよく考えて決断してください。

【妊娠初期の中絶】中絶と不妊症

中絶手術をする際に、心配な事は不妊症になるリスクです。
中絶手術をして不妊になるリスクは本当にあるのでしょうか?

答え→リスクはあります。

人工的に健康な妊娠をストップさせているので、リスクが全くないというわけにはいきません。
ただ、不妊はいろいろな原因でおこるもので、中絶したせいなのか、その他の原因なのか因果関係がはっきりしない点もあります。
でも、リスクが全くないと考えない方が良いでしょう。

考えられる不妊のリスク

・手術の際にできてしまった傷のせいで受精卵が着床しにくくなるリスク
・手術で子宮内が癒着し、子宮内膜が薄くなることで妊娠しにくくなるリスク
・手術によって卵管がつまる、癒着する事で排卵障害が起きるリスク

これらのリスクは決して高いものではありませんが、起こりうるリスクとして頭に入れておきましょう。
また、子宮口を無理に広げる事により、子宮頚管が傷つき妊娠はしても「子宮頚管無力症」といって妊娠を維持できなくなるリスクもあります。
この場合妊娠しても流産を繰り返す結果が心配されます。

【妊娠初期の中絶】正しい避妊の知識を持つこと

中絶は身体的、そして精神的な負担が大きく生じるもの。
妊娠そして中絶のリスクを防ぐには「正しい避妊」しか方法はありません。
きちんと避妊方法のリスクを理解しておく必要があるのです。

例えばコンドームは性病予防には大変効果が高いものですが、避妊に関してはリスクフリーではありません。
挿入中にコンドームが破れる、また劣化している場合もあり、100%信用してはいけないものです。

日本で考えるのなら、今のところ避妊に効果が高いのは低用量ピル。
ピルを毎日服用することで排卵を抑えることができるので、ピルは避妊にとても有効です。
資料によるとピルの避妊率は95%。コンドームは間違った使い方をしている人も多く、そのため成功率が85%と低くなっています。

ピルが95%で完璧な避妊薬ではないのは、飲み忘れのせい。
ピルを飲み忘れると避妊の効果がなくなりますから、完璧に避妊したいのであれば、コンドームとピルの二段活用。
性交渉は妊娠のリスクとともに、性感染症のリスクも起こるものですから、ピルとコンドームを併用することをおすすめします。

間違っても「中出ししなければオッケー」という安易な考え方はやめましょう。