【妊娠初期の中絶】中絶手術の流れ

前項で中絶手術の方法を説明しましたが、中絶手術の流れをここでは説明していきます。

まず妊娠の特定を病院で行います。
その後、中絶の意志を確認したうえで中絶手術の日程を決め、血液検査を行います。
病院で中絶手術の説明を受けてまずは帰宅となりますが、初回の費用も自己負担。
病院費用は保険適応外になりますから、お金は多めに持っていきましょう(1万円~2万円多めに。病院によって費用に差がある)

手術の前の晩から(だいたい夜9時以降)絶飲食となり、朝食も抜きで病院に向かいます。
手術の前にラミナリアを挿入して子宮口を広げるのですが、病院によっては前日から挿入しておくところもあります。
よく病院に確認し、病院の指示に従いましょう。

子宮口が十分に開くと手術が始まります。
中絶手術は全身麻酔の場合がほとんどですから痛みは全く感じません。
麻酔が冷めたら手術が終わっていて、数時間休めば帰宅することができます。

【妊娠初期の中絶】中絶手術にかかる時間

中絶手術自体にかかる時間はとても短く、約5分~10分程度です。

ただ当日子宮口を広げるためにかかる時間や、麻酔が覚める時間を考えるとだいたい朝から夕方までは病院にいることになると考えた方が良いかもしれません。

子宮口を広げる処置を前日にする病院もありますから、一概に丸一日かかるとはいえません。
全ては病院によりますが、手術後数時間は病院のベッドで休むことになります。

病院の回復室で術後数時間休めば、その後家に帰ることができます。
妊娠初期であれば、入院する必要はありません。

【妊娠初期の中絶】中絶手術の痛みについて

中絶手術はほとんどの場合全身麻酔で行われますから、手術自体の痛みはありません。
しかし病院によっては局所麻酔を選択するところもあり、局所麻酔の場合は意識もありますし、多少の痛みや違和感を感じる人がいるのは事実です。

また、手術の痛みというよりは手術の前準備として子宮口にラミナリアを挿入する行為が痛いという人や、ラミナリアを挿入する違和感をうったえる人がいます。
異物を挿入しているので、違和感や痛みを覚えるのは仕方がありませんが、この時点ではまだ麻酔を使わないので、痛みを完全に取り除くことはできません。

また、中絶した後の痛みを感じるもいます。
中絶した後、子宮が元通りに戻るために子宮収縮が起きます(薬で収縮させます)。
子宮が収縮するときにちょうど生理痛のような痛みを感じる人もいます。
この痛みには個人差があり、全く感じないという人と、すごく痛かった(重い生理痛のように)という人に別れます。

これも個人差ですから、痛みについてはっきり言う事はできませんが、人工的に子宮内の胎児を取り除いているのですから、手術後に多少の痛みがあるのは仕方のない事でしょう。

【妊娠初期の中絶】中絶手術後の生活

中絶手術後は、日帰りで自宅に帰ることができますが、自宅ではなるべく安静にする必要があります。
出血や痛みを伴う場合もあるので、無理をせずゆっくりと。
手術の翌日から仕事復帰できるといわれる場合もありますが、もしも休めるのであれば自宅で2-3日過ごすことが理想です。

術後は3日間ほど数種類の薬が処方されます。
考えつく薬の内容としては
・子宮収縮薬
・抗生物質(炎症止め)
・痛み止め薬
・胃薬

など。子宮収縮薬と抗生物質以外の薬は病院と症状によりますが、必ず指定された期間薬を飲むようにしましょう。

もし痛みを伴わないとしても、やはり手術後は気づかなくても体にはかなりの負担がかかっています。
その後の感染症などを防ぐために、ドクターから指示された日数(2-3日)は湯船につからずシャワーのみ。
そして外陰部は清潔に保つことが必要です。

また、必ず中絶手術後の診察は受けてください。
ほとんどの場合何事もなく普通の生活に戻れますが、術後の診察日は子宮の回復具合を診察することが目的です。
炎症や感染症など起きている場合は早急に処置しないと、将来子供が欲しくなった時に不妊の原因になるかもしれません。
手術後の診察は子宮の回復具合を確認する大切な診察ですから、産婦人科に戻りたくないと心理的に思ってしまっても、必ずすっぽかさないようにしましょう。