【今週の一冊】
「あなたのプレゼンに『まくら』はあるか?」立川志の春著、星海社新書、2014年
「私に必要なのは日常生活における笑いだ!!」
ある日、ふとこう思ったのがきっかけで落語に関心を抱くようになりました。今から数か月前のことです。以来、日本テレビの「笑点」を始め、落語家さんのラジオ番組や独演会などを楽しむようになっています。
今回ご紹介するのは、「帰国子女」という異色の経歴の持ち主である立川志の春さんの一冊。名前からわかるように、あの立川志の輔さんのお弟子さんです。イェール大学、三井物産という、世間からするとエリート街道を歩んでいた氏がなぜ落語の世界に飛び込んだのかも綴られています。
本書はプレゼンに役立つヒントだけでなく、日本人と英語に関するとらえ方についても考えさせられる内容がたくさん出ています。中でも以下が印象的でした:
*「無理にネイティブの発音に合わせようとするのは、関西人の前で下手くそな関西弁で話すようなもの」(p31)
*「(間【ま】の入れ方については)今何が起きているのかということを理解して想像してもらう時間を与えるということが大事」(p134)
*「間は話し手から発信される一方的な話法ではありません。聴く側との呼吸を合わす双方向のものでなければいけません。」(p137)
他にも、「プレゼン中に機械の不調に見舞われたらどうするか?」「聴衆の携帯が鳴り始めたら?」といったケースについても、具体的な対処法が出ています。多くの方に読んでいただきたい一冊です。
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