恵比寿・代官山・吉祥寺は東京近郊に暮らす女性が「住みたい」と思う、人気の3大エリアとして有名です。ただ、キャリアを重ねて生活にゆとりが生まれたアラフォー世代の女性は、さらに意外な街にも注目しているようです。最近人気が高まっている東京23区の4つのエリアを紹介します。

1.オフィス街から住みやすい街は投資面でも魅力?恵比寿に迫る人気――品川

(写真=Alena Ozerova/Shutterstock.com)

不動の人気を誇る恵比寿に迫る勢いで人気があがっている街が「品川」です。大手不動産会社の「住みたい街ランキング」では、2016年の13位から2017年には5位に、2018年にはついに恵比寿についで2位にまで登りつめました。

品川はオフィス街のイメージが強いですが、2020年に暫定開業が予定されている品川新駅を筆頭に大規模な再開発が進み、これまでとはまったく違った印象の街に変わりつつあります。

最も変わったのが居住エリアの拡大です。駅周辺を中心に居住用のタワーマンションの建築が相次ぎ、それに伴い「品川シーズンテラス」をはじめとするショッピングモールも増えています。

その反面、地元に根付いた昔ながらの商店街も健在。こうして、品川は最新ファッションから懐かしい味まで、徒歩圏内で楽しめる“暮らしやすい街”に発展し、現在、40代の世帯を中心に39万人もの人が暮らす人気のエリアになりました。

アラフォー女性が品川に着目していると見られる理由はもう一つあります。それは「投資」の面で期待ができることです。

現在、品川地区の再開発は2020年に開催される東京オリンピックに向けて急ピッチで進行中ですが、その後も品川新駅が正式に開業する2027年まで開発が続くと見られています。

これからも品川エリアの資産価値が上がることが期待できるのです。そこで、今のうちに住居用マンションを購入しておき、将来は賃貸、もしくは売却することを目的とした「不動産投資」の面でも魅力を感じているのでしょう。

2.スキルアップにむけ、会社帰りに習い事に通いやすい――新宿

(写真=Jacob Lund/Shutterstock.com)

多くの路線が乗り入れる「新宿」は、駅の平均乗降数が世界一といわれる交通の要であると同時に、昼夜を問わず多くの人が集まる繁華街です。「歌舞伎町もあって治安がよくないのでは?」と思われそうですが、ある統計では、23区内で40代の人気エリアトップ3ですし、独身女性が住みたい街としても上位7位に入っています(SUUMO住みたい街ランキング2018関東版)。

新宿の魅力といえば、繁華街があること、交通の便が良いこと、ショッピングがしやすいことなどが思い浮かびますが、それだけではありません。専門学校やカルチャースクールがたいへん多く、学びの街としての一面もあるのです。

アラフォー世代の働く女性の多くは、年齢を重ねるほどに仕事の責任が増し、より高いスキルを求められるようになります。スキルアップのためにカルチャースクールに通いたいという女性が、会社帰りに通いやすい新宿エリアに注目していると考えられます。