憧れの移住生活。明るい未来に胸をふくらませ、移住してみたら「こんなはずじゃなかった~!」という想定外の現実もあります。先輩移住者の想定外エピソードを聞き、「想定内」にしてから移住しましょう。
田舎暮らしの困りごとは?先輩移住者のエピソード
夢の地方移住ライフ。どんな未来が待っているのか、期待がふくらみますね。でも、ちょっと待って。ここは冷静に1回立ち止まり、先輩移住者の「こんなはずじゃなかった~!」という声も聞いてみましょう。先輩たちの、「移住してみたら想定外だった」困りごとエピソードを紹介します。
実際の田舎暮らしは思っていたのと違う!編
のどかでゆったり、晴耕雨読なスローライフに憧れて移住する人も多いのでは。そんな憧れをくつがえされた現実とは?
居酒屋がないと妻には負担が大きい
繁華街から離れた静かな土地に移住しました。ありがたいことに、地元の方々は私たちを温かく迎えてくれたのですが、近くに居酒屋がないので、集まるときは持ち寄り会になるのです。
持ち寄る料理は、妻が手作りするのが当然な雰囲気。私は料理が下手なので、肩身が狭い思いをしています…。あと片付けもみんなでやるので、面倒です。たまには、居酒屋で気楽に飲みたい!
田舎暮らしならゆっくり育児ができると思ったのに…
のんびり田舎で子育てしようと、子連れで移住しました。ところが、移住先の男性たちの結束が強すぎて、夫は夜な夜な朝まで飲む生活に…。夫に気の合う仲間ができたのはうれしいのですが、私は1人家に残され、ワンオペ育児になってしまいました。忙しい都会の仕事から解放されても、家族との時間が増えるとは限りません。
田舎暮らしには意外とお金かかる!
田舎は野菜が安くて生活費を抑えられると期待していましたが、現実は違いました。車だけでも、購入費、ガソリン代、車検代、自動車税、保険料がかさみます。たまに利用したい公共交通は、利用者が少ないので割高です。光熱費も、プロパンガスは都市ガスよりも高いのは盲点でした。
最も想定外だったのが、日々の食料・日用品。近くには個人商店しかないのですが、チェーン店のスーパーのように大量仕入れをしないので、値段が高いのです。さらに、町内会関係の会費も意外とかかります。
移住先のゴミの分別が細かすぎた!
移住して困ったこと。それは、ゴミの分別、捨て方が、とても細かくて厳しいこと。ごみを捨てられる時間は、たった30分。地区の当番が、ごみステーションを管理をしていて、決まった時間以外はステーションの鍵が閉められてしまいます。
生ゴミ以外のゴミ収集はそれぞれ週1なのに…。何より驚いたのは、ゴミ袋に名前(フルネーム)を記入すること。ちゃんと分別できていないと回収してくれません…。移住前に、ゴミ捨てルールを確認しましょう。細かいようで、とても重要な要素です!
オシャレ力も体力もダウン!
車生活は、とても快適。家のドアを開けてすぐ車に乗り、車を降りるとすぐ職場やスーパーに入れる生活です。傘もコートもいらない便利な反面、「車だから、道中、誰にも会わないから、いいや」 と、どんどん怠惰になっていきます。
気づけば、冬は泥だらけの長靴、夏はビーチサンダル、傘はビニール傘。バッグすら持たなくなりました。久々に東京に出ようと思ったとき、オシャレなアイテムが何もないことに気づき、焦りました。さらに、歩かなくなったので、徒歩5分で息切れ。基礎体力も失っていると実感しています。
田舎暮らしは意外とスローライフじゃない!
のんびりスローライフを夢見て移住してみたら、とんでもない現実が待っていました。庭の草刈りが重労働過ぎる! 雑草という生き物は、たった1週間で腰の丈ほど伸びるのです。さらに、畑の手入れや、地域の仕事も意外と忙しい。風に吹かれながらのんびり読書やBBQ…なんていう時間はありませんでした。
移住先で近隣から野菜がもらえない
田舎暮らしといえば、ご近所から野菜をもらって、生活費がかからないというイメージでしたが…。移住先周辺は窓から田畑は見えますが、ご近所に農家さんが住んでいるわけではないので、野菜をもらえる生活ではありませんでした。田舎暮らしの醍醐味が味わえず、寂しいです。