モチベーションが高まり好循環になる
学生時代、テスト前に夜遅くまで勉強したという方も多いでしょう。
しかし、体の仕組みから考えても非常に能率の悪い勉強法です。
というのは、夕食をとった後は血糖値が上昇して脳は眠くなりますし、日中の活動で疲れ切った脳にムチを打って叩き起こしても、高パフォーマンスで機能してくれないからです。
頭がよく働かない状態で知識を詰め込もうとしてもうまく覚えることができませんから、次第に「自分はできないヤツ」というマイナスのイメージになっていきます。
その結果、ストレスを跳ね除けながら物事に取り組むことになりますから「やらなければいけない」という思考が先行するようになり、モチベーションがどんどん低下していってしまうわけです。
同じ勉強をやるにしても「はかどった」「よくできた」という感覚があると、モチベーションが高まり好循環になっていきます。当然、成果も出やすくなります。
ですので、脳の働きが悪い夜ではなく、脳が活性化する朝に取り組むのがおすすめなのです。
一日のスタートである朝に、何かしらの達成感を感じることができれば“良い感覚”のまま一日を過ごすことができるので、日中の活動すべてに高いモチベーションで臨めるのです。
一日の時間を効率的に使えるようになる
ほとんどの人は「毎日忙しく、自分には時間がない」と感じています。
このような感覚で毎日過ごしていると1日、1年、10年があっという間に過ぎ去ってしまい、焦るようになります。
こうした「私には時間がない問題」を簡単に解決できるのが早起きなのです。
ダラダラ夜を過ごしていると睡眠時間が減ってしまうので、睡眠時間を確保するために工夫をしなければならなくなるわけです。
このような“良いプレッシャー”によって「22時までに就寝するためにはどうしたらいいか」などと意識するようになるので、時間を効率的に使おうという考えになっていきます。
その結果、一日の「質」が変わってくるので人生の充実度が飛躍的に変わってくるのです。
効率や能率を高めるためにはどうしたらいいのかを常に創意工夫するようになると、仕事や勉強で成果も出しやすくなるので、なお一層人生が楽しくなっていくはずです。
毎日が楽しくなる
日中は仕事や家事に追われ、夜にはバタンキュー。
十分な睡眠が取れずに、疲れを引きずったまま翌日をバタバタ過ごす。
ほとんどの人がこのような人生を送りながら「仕事や家事に追われるだけの人生で終わるのは嫌だ」と思っています。
ここまでお読みいただいたのであれば、早起きがもたらす恩恵がどれだけ大きなものなのかにお気づきだと思います。
早起きをすることで「自分の人生を思いどおりにコントロールできている」と感じることができるだけでなく、体の調子も良いので毎日が楽しくなるのです。
早起きすることで、時間に余裕が生まれますから、余った時間を活用して新しいことにチャレンジすることもできます。
神奈川県鎌倉市のある企業は、社員が早朝にサーフィンをしてから出社するという試みを始めたそうですが、その結果、社員の仕事のモチベーションが格段にアップし、業績もうなぎ登りなんだとか。
早起きは人生に新たな視点を与え、毎日を楽しくさせるのです