学生時代に突然プロポーズされて結婚
――すばらしいですね。森島さんは40歳まで主婦だったとのことですが、学生時代にご結婚されたとか。
森島「はい。当時は美大生で、4年のときに結婚しました。私、童話の『鶴の恩返し』が大好きで、どうしても機織りをやりたかったんです。機織りを学べる美大に進んで夢が叶ったんですが、大学4年のときに未来の夫と出会いまして」
――運命の出会いですね。
森島「ええ。夫は4つ年上で、テレビ番組の制作会社に勤めていました。そのころ、彼がディレクターをするサイクリング番組で『タレントさんの後ろに付いて、自転車に乗る女の子』を探していたそうで、友人づてで私が紹介されたんです。
そのお話をお受けして、最初は江ノ島だったかな? タレントさんと一緒にロケに参加しました。それから1週間ほどして、彼から「ちょっと言いたいことがあるんだけど……」と電話がかかってきまして。それで『僕のお嫁さんになってください』とプロポーズされたんです」
直感で「あ、いいな」と思った
――ええっ、それは急ですね……!
新百合ヶ丘にある「生姜料理 しょうが」の店内の様子。中央のメニューにはしょうが料理がずらり。
森島「『えっ?』って戸惑いますよね(笑)。そうしたら『じらさないで』って。実は大学に入って初めてアルバイトした所で『付き合ってください。卒業したら結婚してほしい』と申し込んでくれた人がいたんです。その人は裕福で優しい人だったけれど、『この人と結婚……?』と考えるとちょっとピンときませんでした。でも夫のことは、私も初対面で『あ、いいな』と思ったんです。とはいえ、1週間でそんなこと……とも思いましたが、夫がすごくキュンとすることを言ってくれたので、共に歩くことにしました。
出逢ったのが9月で、11月に結納、1月に入籍、3月に卒業。その年の11月に長女を出産しました」