レジがしまらないくらい繁盛

――お料理屋さんではないのに、なぜ“しょうが”という名前に?

奇跡の69歳、“しょうがの女神”に聞く「美しい生き方のヒント」
(画像=『女子SPA!』より引用)

しょうがの皮を使ったピアスも手作り。

森島「ふっとしょうがが頭に浮かんで、『そういえば、しょうがって大事な生活の隠し味だな』とひらめいたんです。ピリッとして、それがあるとお料理がおいしくなりますし。私は結婚した当初からしょうがを使わない料理は作らないくらいしょうがに親しんでいたし、『これだな!』と。

 それでお店を始めて、最初はレジがしまらないくらい繁盛しました。自分で商品を作って、売って、帰ってきて夜なべして……夫に『早く寝なさい!』と怒られながらがんばっていたんですが、オープンして半年目くらいかな、近所にいろんなショッピングセンターができて、お客さんがさーっと引いてしまったんです」

世間がにんにくブームの中、しょうが料理屋をオープン

――大ピンチですね。

奇跡の69歳、“しょうがの女神”に聞く「美しい生き方のヒント」
(画像=『女子SPA!』より引用)

「ええ。一緒にお店を始めた友人と、『このままじゃ家賃が払えないかもしれない。でも、せっかく始めたのにやめたくないね』と頭を抱えました。それで、『何かほかのことをやろう。ふたりとも料理が好きだったので、食べ物屋さんをやろうか?』という話になりました。

 30年くらい前の話ですが、当時、にんにく料理の店はいっぱいあったんです。でも私はもともと人のマネをするのも、ブームに乗るのも嫌いで。じゃあどうしようかなと思ったとき、『そうだ、しょうが料理があるじゃない!』と。

 それでしょうが料理店を始めました。オープン早々、『出没!アド街ック天国』の取材で来てくれた方が『調べたんですが、しょうが料理の店って世界中にここしかないんですね』って教えてくださって。それからどんどんお客様に起こしいただき、ありがたいことに行列のできるお店になりました」