保険期間は保険種類ごとに確認

保険のCMなどで耳にすることの多「終身保障」。これは文字通り「身が終わるまで保障する」、つまり、契約時の保障内容が一生涯続く、というものだが、すべての保険について保険期間を終身にすべきなのかというと、そうとも言い切れない。

死亡保険の保険期間とは

死亡保険について、考えてみよう。子供が小さい頃は高額な保障が必要でも、成長に伴いその額は少なくなってくる。そしてさらに年齢を重ねると、葬儀費用などが賄えればかまわない、と考えるようになる人が少なくない。つまり、必要とする死亡保障の額は、ライフステージにとともに変化していくのだ。死亡保険の見積もりをとるときは、その保障額だけでなく「保険期間」についても考えておくべきだろう。

近年は、掛け捨てかつ定期保険であるかわりに割安の保険料で大きな死亡保障が得られる、「収入保障保険」が注目されている。子供が成長するまで、借入金の返済を終えるまで、というように一定期間の死亡保障を必要としているならば、こういった保険を検討してみるのもいいだろう。

医療保険の保険期間

日本人の平均寿命は、2016年時点で男性が80.98歳、女性が87.14歳となっている(厚生労働省発表『平成28年簡易生命表の概況』より)。平均寿命は延伸傾向にあり、内閣府は、2050年までに女性の平均寿命が90歳を超えるのではないか、と予想しているのだ。

今後も平均寿命が延伸するとなると、70歳、80歳、というように決まった年齢までしか保障を受けられない定期保険では心もとない。医療保険の見直しを検討しているならば、その保険期間は「終身」にしておくことをおすすめする。

無理なく支払える保険料を設定する

保険料は、多くの人が頭を抱える問題だ。保障を大きくすれば、その分だけ保険料も高くなる。確かに万一への備えは重要だが、そのために家計が圧迫されたり、貯蓄が妨げられたりするのでは、本末転倒だ。

保険料は基本的に、契約期間中払い続けるものである。収入や支払い能力はライフステージによって変化するため、保険の見積もりをとるときは、将来にわたり無理なく支払える保険料を設定すべきだろう。

注目すべきは払込期間

保険会社によっては、終身払い以外に、保険料の払込期間を「60歳払済」「65歳払済」「10年払済」などの中から選択できる場合がある。働いている間は少々高い保険料でも無理なく支払えるが、年金生活になってからも保険料を払い続ける自信はない…という人は、払込期間を60歳払済・65歳払済・10年払済とするよう検討してみてはいかがだろうか。

ただし、短期払いの場合、終身払いに比べて保険料が割高に設定されている。本来ならば一生涯にわたり保険料を支払うところ、短期間でその支払いを終えようというのだから、当然であろう。保険の見積もりを取るときは数通りの払込期間でプランニングしてもらい、比較検討してみることをおすすめする。

また医療保険は、平均寿命の延伸、医療事情の変化などに応じて、その保障内容が定期的に見直される。子供や若い世代の人など、今後保険の見直しをする可能性が高い人は、終身払いを選んでおくのもいいだろう。

保険の見積もりを取るときは、必要な保障の種類や保障額、保険期間、無理なく支払える保険料などについて把握しておくことが大切だ。保険は万一への備えであり、家族のためのものでもある。自分自身のニーズをよく理解したうえで自分に合った保険をプランニングできれば、より満足度の高い内容の保険に加入できるのではないだろうか。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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