地方移住を考えているけど、過疎地で暮らすことに不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、過疎地での暮らしについて紹介しています。

過疎地に移住するメリット

日本において、国土の57.7%が過疎地域に当たり、過疎地域人口は1120万人で総人口の8.8%にあたります。
全ての都道府県に過疎地域に指定されている自治体があります。
その為、国を挙げて過疎地域の存続に当たる支援が多く、公的補助が他の自治体よりも多いという面もあります。

満員電車や渋滞など交通の便によるストレスが少ない

今過疎地への移住が熱い!人口の少ない地域に移住するメリットとは
(画像=『移住支援.com』より引用)

過疎地に移住する際のメリットとして、人の少なさによる移動ストレスの少なさが挙げられます。東京などの首都圏で起こる、満員電車による通勤・通学や、渋滞に巻き込まれるといったことがないため、移動交通においてストレスを感じる事は少ないのではないでしょうか。

また通勤時間においては、神奈川県が1位で片道の平均通勤時間48分です。47位は宮崎県で、17.7分とその差は30分近く差があり、自由に使える時間が首都圏の方が少ないと言えます。また「首都圏オフィスワーカー調査2019」によると通勤時間が長いと、ストレスを感じて仕事の満足度やプライベート満足度も低くなっているという結果が出ています。移動におけるストレスを少なくする事は、自分の生活の満足度を上げる方法のひとつと言えます。

地域の人との交流が多い

過疎地に住むメリットとしては、地域の人との交流が活発という事も挙げられます。
一見、過疎地では人が少ないので人と会わないと思いがちですが、マンションや団地なども無く家の前の田んぼや畑で作業する人も多いのが過疎地域の特徴です。
その為、散歩でもすれば家の前でご近所の人と顔を合わせる機会が多いです。
そこから地域の人との交流が始まり、気が付けば地元の人と仲良しになっている場合が多いです。

地域活性化に貢献できる

過疎地域の特徴として、行政との距離が近い事が挙げられます。
役場の人が、近所を見回りしている場合も多く、住民の意見が活かされやすい地域です。
また地域おこし協力隊など、地域外から人を募って地元の活性化に貢献できる場合もあります。
過疎地においては、外の世界を知っている人は重宝され、起業や就農の支援も多いので活性化に一役買えることも多いでしょう。

過疎地に移住するデメリット

今過疎地への移住が熱い!人口の少ない地域に移住するメリットとは
(画像=『移住支援.com』より引用)

過疎地に移住する場合には、デメリットもあるという事を認識しておくべきです。
行政からの支援は多いものの、物理的な不便が多いこともあります。
都会とはまた違った不便さを先に理解しておきましょう。

仕事が限られる

過疎地においては、仕事に制限があるというデメリットがあります。
一般企業が通勤圏内になく、農業従事者がほとんどの自治体もあるほどです。
東京などの様な大手企業は無く、収入も首都圏に比べると低くなる可能性もあります。
また豪雪地帯などでは、冬の時期に通勤が出来なくなるなど地域の特性も考えておくべきでしょう。。
最近はテレワークでの勤務形態が増えているので、過疎地でもできる仕事が増えていますが、まだまだ一般的ではないという事も認識しておくべきです。

地元住民との付き合いがストレスになる場合も

過疎地においては、地元住民同士の繋がりが深いことも頭に入れておきましょう。
その地域では当たり前の様な近所付き合いが、自分にとってはストレスになる事もあります。
自治会の集まりや草刈り、水路保全など都会の何倍も多いという事を認識しておくべきです。
さらに地元住民間では、昔からの仲でプライベートが明け透けな場合もあります。
移住後にどの様な距離感で地元住民と付き合うかを、考えておくことをおすすめします。

進学には不利な場合もある

過疎地においては、小学校が分校であったり中学校が家から遠い場合もあります。
高校はまず無いと考えておくべきです。
その為、進学を考えた際に出来る事が少なくなってしまう場合があります。
受験のために塾通いがしたくても、良い進学塾を選べなかったりそもそも通える範囲には無いといったこともあります。
小学校や中学校の生徒数も少なく、和気あいあいとしている反面で競争意識が薄くなることも考えられます。
ただ最近では、オンラインでの家庭教師や塾などもあるので、子供の進路を考えて活用を視野に入れておくべきでしょう。