過疎地に移住するなら移住支援制度を利用しよう!

今過疎地への移住が熱い!人口の少ない地域に移住するメリットとは
(画像=『移住支援.com』より引用)

過疎地に移住する方に対して、国や県などから多くの支援があります。
2021年4月に「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法」が施行され過疎地の存続に多くの予算が掛けられています。
その為、過疎地に移住する人を国が応援していると考えてよいでしょう。
ここでは、日本の過疎地域で行われている支援を紹介していきます。

芦別市

北海道芦別市は、北海道中部にあり空知川流域に位置する市です。夕張山地の北部の大部分を抱える広大な市域は、全国でも有数の面積を誇っています。市内の約9割が山岳、森林地帯で石炭産業で栄えていた過去があり、かつては人口7万人を誇っていました。しかし閉山に伴い人口は激減し、現在は1万2千人程度の人口で過疎地域に指定されています。芦別市の移住者に対しての補助は、起業しようとする方に対しての「芦別市企業振興事業補助金交付制度」があります。

地域産業の活性化を行う新規事業に対して、施設の建築事業の経費1/2(上限200万円)を補助してくれます。空き店舗などを賃貸した場合も、貸借料の1/2(月額上限5万円)を12ヶ月間補助してくれます。他にも「住宅リフォーム助成事業」として自宅の改修工事費用の1/10(上限30万円)額を補助してくれたり、「芦別市持ち家取得奨励事業」として家の購入などに対して、最大50万円の奨励金が交付されます。

また「出産産祝い品贈呈事業」として、1世帯1子につき10万円分の芦別市内限定商品券が贈呈されるなど、子育て世代にありがたい補助もあります。

宮城県石巻市

宮城県石巻市は、宮城県の北東部に位置する市で宮城県第二の人口を擁しています。しかし、2005年の広域合併によって市の面積が増えた一方で、旧河北町や旧雄勝町などの地域が過疎地域に指定されている側面もあります。
同地域は、移住後に農業や漁業に携わりたい人には人気の地域です。

その為、第一次産業への支援が充実し、移住後に中長期的に生活できるシェアハウス機能を持った農業や漁業の担い手センターが設置されています。また、「新規就農者独立支援事業」として経営開始後5年以内の新規就農者に対して、農地取得の経費や耕作のための機械導入にかかる経費の補助も行われており、就農後の不安定な収入に対して支援がなされています。

子育て世代に対しては、第2子以降の子どもが小学校に入学する際、1人に付き3万円が支給される補助や中学3年生まで医療費を助成してくれるなど、経済的な支援があります。そして県外に進学した若者のUターン就職にも力を入れており、石巻市内に就職もしくは居住した場合に、奨学金の返還金額を最大3年間(最大60万円)助成してくれる「奨学金返還支援事業」もあります。

山梨県身延町

山梨県身延町は、山梨県の中西部に位置する南巨摩郡の1つです。日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」が所在する門前町として栄えた過去がありますが、現在は人口約1万2千人と過疎地域に指定されています。この身延町は、結婚から出産・子育てにいたるまでの支援が行き届いています。

結婚する際には「結婚祝金」として1組につき7万円の祝い金が支給され、新たに住居を構える場合は「結婚新生活支援事業費補助金」として住宅にかかる費用から1世帯あたり最大30万円を補助してくれます。また、移住者が町内に住宅を建てた場合も祝い金として50万円が支給されます。

そして子育てに関しては何かとお金が掛かる「出産・保育所等入園・小学校入学・中学校入学・就職」といったタイミングで町から祝い金や支度金が支給されます。他にも、小中学校での修学旅行費用や給食費は町が負担してくれるなど、過疎地域ならではの若者に対しての支援が充実しています。

島根県飯南町

島根県飯南町は、島根県の中南部に位置し、広島県との県境の町です。町内の約9割を山林や原野が占めており、周囲を山々に囲まれた町は、豪雪地帯に指定されており過疎化が進んでいます。一方で森林セラピー基地に認定されており、自然の中で生活できる地域として注目も集まっています。

飯南町が移住者に対して行っている支援は、地域に根付いた独自なものが多いです。
町内に一般企業が少ないこともあり「町外通勤助成金」として、町外の事業所に通勤する移住者に毎月5千円を12ヶ月支給しています。さらに「住宅整備助成金」として、飯南町に定住の意志がある人が新たに住居を購入する場合に借入金の利子額の一部(上限50万円)が助成されます。

また飯南町の特徴は、移住者を増やすための支援もあります。「民泊開業推進助成金」として民泊を開業する際に最大50万円の助成があり、移住者を居住させるために空き家を片付ける際には上限5万円で「空き家片付け助成金」があります。

そして「Uターン推進集落支援助成金」として、集落がUターンを考える人の移住相談などを行い、移住に至った場合は1集落につき10万円が助成されます。

福岡県福智町

福岡県福智町は、福岡市から東に約45km離れた地域です。2006年に金田町、方城町、赤池町が合併してできた町で、赤池町1992年に総額32億円の財政赤字を抱えた財政再建団体に指定された過去を持ちます。過疎地域に指定されていますが、最近では「ふるさと納税」の取り組みが進んでいる町でもあります。

福智町は「定住促進助成事業奨励金制度」として子育て世帯の新築住宅取得に対して100万円が交付されます。「空き家等解消支援奨励事業」として空き家の解体や片づけに関して経費の1/2が補助されます。そして第3子以降の保育料は完全無料化されるなどといった子育て世代に対しての補助もあります。

まとめ

過疎地に移住する場合、生活面で多くの不安があります。しかし、過疎地ごとに独自の支援を行っており、移住者に温かい地域とも言えます。自然豊かな地域で、新しい人生を考えた際に過疎地への移住は決してマイナスではありません。事前にどの様な支援があるかを確認し、自分に合った移住地を探してみてはいかがでしょうか。


提供・移住支援.com

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