妊娠初期には、夏でも寒いと感じることがあります。この季節を問わない寒気の原因は何でしょうか?寒いと感じることが流産などに影響することはあるのでしょうか?妊娠初期の寒気の原因や対処法について東京医療保健大学の米山万里枝教授にお話を伺いました。

妊娠初期に寒いと感じると不安になります!!

妊娠初期に寒いと感じる!原因と対処法は?【医師監修】
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠すると基礎体温が上がったり体重が増えたりするで、のぼせて暑くなるという人もいるようですが、反対に夏でも寒いと感じる人もいます。

妊娠初期に季節を問わず寒いと感じると、何かと不安になることもあるでしょう。

特に妊娠初期と言うのは、つわりによる体調変化も激しいことから、ちょっと寒いと感じるだけでも不安になってしまうこともあります。

妊娠初期に夏でも寒気を感じるのには実はちゃんとした原因があります。

心配しなくてはいけない寒気もありますが、妊娠初期に寒いと感じる寒気というのは、実はそれほど心配しなくても良いものなのです。

この記事では、妊娠初期に感じやすい寒気の原因や危険な寒気についてと対処法についてお伝えしていきます。

監修者は…米山万里枝教授
妊婦の健康管理・指導、出産後の体調・メンタルケアから乳児指導まで母子保健に関する一連の管理・指導活動を行う助産師資格を取得する助産学専攻科、助産師資格を有してキャリアアップをする大学院の教授。

所属:東京医療保健大学
医療保健学部 看護学科/助産学専攻科、大学院 医療保健学研究科
職位:教授
学位/資格:博士(医療福祉経営学)、MBA(経営学修士)、看護師・助産師 等
専門分野:母性看護学・生殖発達看護学 (女性学)・臨床助産学・助産教育学・臨床教育方法 等

妊娠初期に寒いと感じる原因は?

妊娠初期に寒いと感じる!原因と対処法は?【医師監修】
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠初期というのは妊娠4週から15週までの間、つまり妊娠2か月から4か月までのことを言います。この時期には吐き気や胃のむかつきに代表されるつわりの様々な症状が出てくる時期です。

この時期には自律神経が乱れやすく、体調もつわりの症状によって崩しがちになることから、寒気といった症状も出やすくなってしまうと考えられています。

この妊娠初期には、つわりによる体調不良だけではなく、流産の可能性も高い時期になるので、流産を避けるためにも気を付けて生活をしなくてはいけない期間になります。

冬に寒いと感じるのは当たり前ですが、夏でも寒いと感じると、いったいどんな体調の変化があったのかと心配になるのは当然のことです。

妊娠初期に、夏でも寒いと感じるのには原因があります。ここからは、妊娠初期に寒いと感じる原因についてみていきましょう。

【原因①】鉄分不足による貧血

妊娠初期に寒いと感じる!原因と対処法は?【医師監修】
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠中に寒いと感じる理由の1つには、鉄分不足による貧血が考えられます。

この貧血による寒気というのは、妊娠初期に限らず、妊娠中全般、いつでも起こりうるものです。

妊娠すると、妊婦さんの体重は臨月には妊娠前よりも約10kgも増えます。当然、体内の血液もそれだけ多くなります。

しかし、血液中の液体の成分である血しょうは簡単に増やすことができるのですが、酸素を細胞に運ぶための赤血球は血しょうが増えるペースに追い付いて増えていきません。

結果として赤血球が足りなくなり体の隅々まで十分な酸素がいきわたらないので、寒気を感じてしまうのです。

貧血になってしまう大きな原因には鉄分の不足があります。しっかりと鉄分を摂取して、貧血になりにくい身体を作ることが大切です。

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【原因②】血行不良

妊娠初期に寒いと感じる!原因と対処法は?【医師監修】
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠中に寒いと感じる理由の1つには、全身の血行不良が考えられます。

妊娠している妊婦さんに限らず、手足が冷えやすくて、夏でも寒いと感じやすい人の多くが、血行が悪くて、全身に温かい血液が十分にいきわたっていないことが多くあります。

妊娠中は、特にお腹が大きくなってくる後期になると、大きくなった子宮が骨盤を圧迫するようになって、血行が滞りがちになってしまいます。

この冷えというのは、妊娠後期になるとなかなか改善させることが難しくなってくるものです。

もともと手足に冷えを感じている人が、妊娠してからさらに寒いと感じる様になったら、妊娠初期のうちに血行不良を改善させるように、努力することをお勧めします。

【原因③】基礎体温の上昇

妊娠初期に寒いと感じる!原因と対処法は?【医師監修】
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠初期に寒いと感じる一番の理由は、黄体ホルモンが大量に分泌されることによって、基礎体温が上がることです。

風邪の引き初めに微熱が続くと、寒気を感じる方もいるでしょう。

妊娠初期というのは、基礎体温が上がるのですが、この体温の上昇により、風邪の引き初めに微熱が出たように感じてしまうのです。

黄体ホルモンは妊娠を継続させるためにとても大切なホルモンで、黄体ホルモンによる基礎体温の上昇が続く高温期は、妊娠初期の妊娠4か月まで続きます。

妊娠5か月に入って安定期に入ると、基礎体温も下がってくるので、寒いと感じることもなくなってきます。

この黄体ホルモンによる高温期は、妊娠継続に大切な現象です。

なんとなく風邪の引き始めのような微熱のような感じが続くのは、妊娠4か月までは仕方がないことだと思って対応するしかありません。

【原因④】つわりの一種や風邪

妊娠初期に寒いと感じる!原因と対処法は?【医師監修】
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠初期に寒いと感じるのは、つわりや風邪も原因として考えられます。吐き気や胃のムカつきに代表されるつわりですが、その症状は様々なことが起こるものです。

だるさや、ほてり、のぼせ、頭痛、腹痛、下痢といった、まるで風邪のような症状が出ることもあり、その中に寒気を感じても不思議ではありません。

つわりというのは1つだけの症状が出るのではなく、いろいろな症状が組み合わさって出るものです。辛い時にはその症状を軽減させるように努めましょう。

また、妊娠初期には妊娠を継続させるために、免疫系が赤ちゃんを攻撃しないように免疫力が低下します。そのために実際に風邪を引きやすい状態にもなってしまいます。

風邪を引いてしまったら、身体を温かくするなどして、早く治すようにしましょう。

風邪やつわりで寒気を感じる場合には、あまり心配し過ぎることはありません。