夫を殺したいと思ったら、まずは自分自身をレスキューしよう
夫の無神経な言動やモラハラ。あなたが日々の生活で我慢を重ねていることも、きっと少なくないでしょう。中には、夫といるとストレスがたまりすぎて、何もかも投げ出したくしたくなる、逃げたくなるという人も。こういう状態になると「うつ病」の一歩手前にいるかもしれません。
夫にイライラして「殺したい」と思うようになったら、自分自身に「つらくない? 大丈夫?」と声掛けをしてあげること。自分自身をそのつらい状況からレスキューすることです。
イライラする感情から遠ざかること
まず、「殺したい!」と思う瞬間からなるべく遠ざかることです。夫との喧嘩や罵り合い、嫌味合戦をやめて、安全な場所に移動しましょう。ムカムカすること、嫌なことを考えていると雪だるま式にストレスが膨らんでしまいます。
「殺したい!」「あいつ死ね!」などと考えるたびに、自分の中にも毒がたまっていくと考えて、「どうでもいいや!」と一切放棄してください。今の自分に目を向け、自分をこれ以上不幸な気持ちにしないために何ができるか、考えてみて。イライラする感情からできるだけ遠ざかって、自分をレスキューしてください。
いい加減ぐらいでちょうどいいと思うこと
仕事から帰って家事をして、子育てをして、自分のことをする暇もなく夫のことに手がかかる。共働きならば、夫と妻の家事分担はフェアにできていますか? 毎日の家事や育児に追われて疲れ切っていませんか? 生活すべてを完璧に全うしよう、優等生であろうとがんばりすぎていませんか。
世の中のうまくやっている妻たちを見習いましょう。完璧にやろうとしなくていい、真面目な人ほど、いい加減でちょうどいいのです。
「夫とずっといても、自分が病むからもう喧嘩しない。頭に来たら、家事の一切を放棄して無視するのがいちばんいい。食事は食べたきゃ自分で作らせればいい。納得しないまま家事を続けていても負の感情でやられてしまうから」(29歳・公務員)
「夫を殺したいと思うたびに、長い間ムカついていたけど、もうそういうのはやめた。無神経な夫の言動や義家族の「もっと夫に尽くせ」的な言葉でこれ以上傷つきたくない。自分のことをもっと大切にしようと思う」(30歳・パート)
誰かに共感してもらうこと
夫に対する不満や不安、苛立たしさ、修復不能に感じる関係性。夫に対する「殺したい」という気持ちを、すべて自分の中に毒のように溜め込んでいませんか。
夫の愚痴や不満は噂になるのを恐れて周囲のママ友には相談できないこともあるでしょう。家族や身内に話しても、「我慢しなさい」「妻として当然の役目」などと諭され、わかってもらえないこともあるでしょう。
そういうときに心強いのは、離婚を経験した友達です。大きな決意で離婚をした人は、たいていの夫婦間の嫌な思いは経験済みのはず。そこから、自分自身が再びリカバリーする方法として、夫との決別を選んだ人が多いでしょう。あなたの悩みも真剣に聞いてくれるはず。
周囲に離婚した友達がいないときには、SNSやインターネットの掲示板に匿名で悩みを書き込んで、共感してもらうのも手です。「あなたの気持ちわかる!」「あるある!」と共感されると、多少心も晴れてくるものです。
夫を殺したいと思ったら、自分の人生を見直す時期
夫を「殺したい」と思うとき。夫に対して「殺したい」「死ね」という言葉を使ってしまうとき、あなたが発する言葉の重さについて自問自答してみましょう。もしかすると、夫婦関係を含め、人生を見直す時期に来ているのかもしれません。
「殺したい」がストレス発散の言葉になっている場合
夫を「殺したい!」と思うことで、いっときのあなたの不満を発散している、あるいは帳消しにしている場合は、夫婦関係は今まで通り維持できることが多いでしょう。しかし「殺したい」「死ねばいい」といった言葉は非常にネガティブなものなので、言われた相手にも、言ったあなたにも同じように重々しい言霊が蓄積していきます。「殺したい」「死ね」などという言葉を使わずに、前向きにコミュニケーションをとる努力をしてみませんか。
夫の態度や言動にムカッときたら、落ち着いて「私はそれをやられると悲しいんだ」と率直に伝えましょう。そして、夫に改めてほしいことを的確に相手に伝えることです。
男性と女性は感じ方も考え方も違います。あなたに言われて初めて、無神経だった自分に気づいて謝る男性も少なくありません。
夫と接するたびに本気で「殺したい」と思う場合
すでに夫に対する愛情は尽きていて、子供が成人するまで我慢しようという諦めしかない場合、あるいは、このままだと本気で「殺しかねない」ほど夫のことが憎い場合は離婚も視野に入れて、自分の人生設計を今一度考え直してみる時期に来ているのかもしれません。
中には思いつめてしまい、カッとして本当に夫を殺してしまう事件も珍しくありません。そういった事件を反面教師にすることです。大事なのは、価値観の合わなくなった相手のことで、自分自身の人生をめちゃくちゃにしないことです。
あなたが自分自身の人生の決断を行うとき、義務や責任で考えていると罪悪感や自己嫌悪が生じて迷いが出たり、捉え方がブレたりします。決断をするときには、あなたが「うれしいか、うれしくないか」「輝くか、輝かないか」を基準に判断するとうまくいきます。怒りを手放し、背負うものを軽くしていきましょう。
どのような人間関係にも出会いと別れがつきものです。「殺したい」「死ね」などと言う言葉を吐き合って、どれだけ自分の魂を傷つけているかわかりません。傷ついているのに無理して関係性を続けることは、あなたにとって「幸せか、幸せじゃないのか」。よく考えてみてはいかがでしょうか。
心機一転してやりたいことがあるなら、やるべきです。心を軽くして、自分自身の納得できる人生を歩くこと。離婚しても、しなくても、あなたが主人公になれば、今までの茶番劇を終わらせることができるでしょう。自分が信頼しできるのは自分自身だけ。覚悟を決めて、幸せになる選択をしていきましょう。