Q. K-POPグループと楽曲を生み出すというのは、セイレムさん自身にとってどのような経験になりましたか?これまでの楽曲作りでは得られなかった新しい発見などありましたか?

特に新しい発見はなかったかな。曲作りをしている時は、他のアーティストへの楽曲提供の時でも、自分自身が歌いたいと思うような曲作りを目指しているの。自分が歌いたくない曲は他のアーティストも歌いたくないだろうっていう単純な理由なんだけどね。「まずは自分が歌いたい」って思うその気持ちから作ってるから、他のアーティストさんに歌いたいって思ってもらえることは、光栄なことだと思う。

Q. 3ヶ月ほど前、YouTubeにて「Hey Siri」のリリックビデオを公開されていましたね。歌詞の中で「Say thanks in Japanese(日本語でthanks を言って)」とSiriに問いかけていましたが、これは実際にセイレムさんがSiriに問いかけた言葉なのでしょうか? またこの楽曲の歌詞を考えた時の心境もお聞かせください。

実際に「Say thanks in Japanese」とSiriに聞いたけど、ちょっと今どうしても思い出せない(笑)。この曲は、コロナの自主隔離をしていた時期に、ZOOM経由でボーイフレンドとジョニー・ホキングスとずっと曲作りをしていた時に生まれたの。この時、みんなすごく孤独を感じていて、テクノロジーを使ってどうやって友情を育むのかという話題から、この歌詞が浮かんだわ。こんな時期だから、Siriも友達みたいな感覚になっていて、パイの焼き方を聞いたり「人生の意味は何?」とか深い質問をSiriに投げかけたりした。隔離中はお菓子作りにハマって、本当はすごく下手なんだけど、そこに安心感を求めてよく焼いていたの。

Q. ちなみ自主隔離中にパイを作るのは上達されましたか?

実際、本当に上達したの。今は、シナモンロールにすごくハマっていて、ここ1ヶ月くらいで3回は焼いたわ。1回に12個くらい作って友達にあげたりしているから、今はシナモンロールに関しては腕はピカイチだって言えるかな。

Q. サーフェシズの楽曲「Come With Me」でコラボされていましたが、彼らとのレコーディングはいかがでしたか?レコーディング時の印象的な思い出などがあればお聞かせください。

実、彼らと実際に会ってレコーディングすることはできなかったの。だからZOOMやオンラインでやり取りを続けた。実際、曲ができてから会うことができたわ。まず最初に曲があって「バースを書いてみない?」「よかったらボーカルとしてのコラボもどうですか?」っていう話がきたの。私は彼らの大ファンだったから「完璧に仕上げたい」っていう思いがあって、とても時間がかかったわ。でも振り返ってみると、とてもすばらしいものが出来上がっていた。実際に彼らのツアーに参加することができて、テキサスやLAで一緒にこの曲を披露することができたの。

Q. レコーディング後に初対面を果たしたとのことですが、憧れのサーフェシズと会ったときはどのような心境でしたか?

・・・テキサスだったかなあ。どこだったかは覚えてないけど、大ファンだったからすごく緊張して、ちゃんと話せなかったのは覚えてる。本当に受け入れてくれる感じがあった。テキサスの時も、サーフェシズと彼らのガールフレンドたちと一緒にご飯を食べたんだけど、本当に優しかったのを覚えているわ。

Q. 最近「Coke & Mentos」が日本のテレビ番組で紹介され、再び盛り上がりを見せています。コーラとメントスを恋心に喩えた素敵な楽曲ですが、歌詞はいつどのようなときに思いついたのでしょうか。

実は、車の中でボーイフレンドとよくやるゲームをしているときに思いついたの。Spotifyやラジオでかかってくる曲のタイトルをヒントに、そこから連想ゲームをする。その時はプッシーキャット・ドールズの「React」という曲がかかっていて、そこから連想するもので、「爆発」という言葉が思いついた。アメリカの子どもはよくコーラにメントスを入れて爆発させる遊びをやるんだけど、そこから「Coke & Mentos」というフレーズを思いついて歌詞に発展していったわ。