「結果がすべて」はよく耳にする言葉ですが、この言葉が好きな人または嫌いな人さまざまだと思います。「結果がすべて」は成功に導き、また奥深くとらわれすぎると不幸を招くことも。この記事では人生を豊かにするためにはどうとらえるかを解説します。

「結果がすべて」はどうとらえる?

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

「結果がすべて」という議題になると、それについての賛否が問われることが多いですが、どちらかと聞かれたら私は「結果がすべて」は長い目で見て決めることだと感じます。

人生に起こることすべてが「結果がすべて」と言い切れないのは、物事の一面だけ見ているとわからないことのほうが多いからです。
この記事では、「結果がすべて」の賛否を問うのではなく、人生のあらゆる面から見て結果がどうだったのか、実例を元にしながら紹介していきます。

「結果がすべて」が成立しやすいもの

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

世の中には「結果がすべて」と言う世界で生きている人がたくさんいます。
結果を残さないとその世界から排除されてしまう人もいるのです。

まず「結果がすべて」が成立しやすいものを挙げてみます。

仕事における「結果がすべて」

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

仕事は「結果がすべて」と評価されることが多く、特に営業職は個人の数字が掲げられているので、数字=結果で評価されます。
営業職でなく、製造業などでは生産性や生産に対する利益など常に数字が付き物です。

きちんと仕事を覚えて、効率性や計画性を高めることで結果が出やすくなります。

個人プレーなら、数字=「結果がすべて」で人間性や協調性などは評価の対象にならないこともあるので、すごく意地が悪い人や高圧的な人が評価されることも多いです。
コツコツ頑張っても結果が出にくい人、持ち前の明るさであまり努力しなくても結果が出る人とさまざまです。

私は数字の世界で生きてきたので、ある意味仕事は「結果がすべて」だと思っています。

特に外資系の会社などは数字にはシビアなので、辛酸を舐めた方も多いでしょう。
「数字が出ないやつは物を言うな」という風潮さえ感じることもあります。

現在私は美容家兼ライターをしておりますが、やはり数字からは逃れられません......。
ライターにはPVという、どれだけ多くの人に見てもらえる記事を書くかが重視されますから。

どんな仕事でも常に右肩上がりではなく、浮き沈みやスランプは当然あります。
その中でどう結果を出していくかを考えることで人は成長するのです。

営業職も最初は個人の数字をとにかく伸ばすことから始まり、チームのリーダーになればチームの数字、管理職になれば営業所の数字まで広がってきます。
管理職になると、人間性も重要になってくるので高圧的なワンマンな人だと周りがついてきません。

仕事で結果を出し続けようと思ったら、自分だけのことを考える個人プレーの土俵から1段ずつ上がっていく必要があります。

スポーツにおける「結果がすべて」

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

2020年の東京オリンピックから2022年の北京オリンピックでスポーツ界も盛り上がっていますね。
スポーツも「結果がすべて」と言われる世界です。

スポーツの種目によっては、選手生命が短いものも多く本当にシビアな世界だと思います。
勝つか負けるかの勝敗や順位を競うので、得点やタイムで決まってしまいます。

努力=結果=評価になるので、スポーツ推薦などで学校に行かれた方は、モチベーションを保つ精神力も必要になってきます。
「結果がすべて」と言われるものの、努力した経験や鍛え上げた精神力は生きる糧に繋がっていきます。

スポーツマンが言われる「結果がすべて」という言葉は、努力を重ねたからこそ言える言葉でしょう。
その言葉が言えるまで、どれだけの苦労と努力をして重ねてきたのかと胸が熱くなります。

就職、進学における「結果がすべて」

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

人生において「結果がすべて」と言える、最初に経験する出来事と言えば受験が多いと思います。
ただし幼稚園や小学校の受験は、親の頑張りのほうがすごいので本人はあまり実感がないかもしれませんね。

しかし、中学校以降の受験は本人の意思で決めて勉強をしている人がほとんどです。
そしてその合否により「結果がすべて」だと感じるのです。

合格したのは、頑張った結果だから、落ちたのは力不足だからとわかりやすいです。
特に大学受験となるとみんな真剣勝負、人生がかかっていると思う人もいるでしょう。

そして受験後、進学して次にやってくるのが就職試験。
希望の会社に入れるかどうか、これは「結果がすべて」という考えが成立しやすいです。

「結果がすべて」が成立しにくいもの

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

人生の中にはいくつかの大きな選択肢があり、一般的には進学や就職、結婚などが挙げられます。
自分が努力して得たものが「結果がすべて」と成立しにくい事柄もあります。

あまり「結果がすべて」と突き詰めてしまうと不幸に陥りやすいものに当てはまります。

結婚における「結果がすべて」

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

バブル時代には女性が結婚する相手として望ましいのが「3高」と言われていて「高学歴」「高収入」「高身長」という男性を狙っていた時代があります。
男性から見れば結婚相手は「美人」「教養がある」「育ちがいい」女性を望むのと同じです。

望み通り理想の相手を見つけてゴールイン=「結果がすべて」にはなりませんよね。
自分1人ならば、自分の努力でどうにかできていたのが、結婚生活は相手がいることで思うようにはなりませんから。

最近はモラハラ男性がよく話題になりますが、モラハラ男性は「結果がすべて」「自分は努力家」だという考えの人が多い気がします。
良妻賢母を選んだはずが思い通りにことが進まない、または思い通りにすすめたいと思う男性がモラハラ化しているようです。

当時3高を選んだ女性たちはどうなのかと言えば、離婚していたり夫婦として終わっていたりする女性も少なからずいるのです。
良い相手と結婚=結果がすべてにはならないのです。

投資における「結果がすべて」

「結果がすべて」は正しいのか?対比する両面の考えを見ることが大切
(画像=『Rolmy』より引用)

現在は若い世代でも投資や資産管理に興味を持ち、実践している人も多いでしょう。
投資というのは長い目で見ないと結果がわからないことが多いため、すぐに「結果がすべて」とは繋がりにくいですよね。

この投資をしておいて良かったと言えるのは10年後20年後になるかもしれません。
どの時点が結果となるかは決めにくいため、投資は「結果がすべて」とは言えないでしょう。