「結果がすべて」と言い切る人の覚悟とは
「結果がすべて」だと言い切る人は、それなりの努力をしている人が多いと感じます。
特に勝ち負けを経験して這い上がってきた人の「結果がすべて」は行動から違ってくるのです。
有言実行
有言実行というのは、言葉通り「言ったことを実行する」ことですが、これは本当に難しいことです。
まずは口に出して言う時点で、目標達成のためにすることを逆算して実行しないといけないわけですから、それなりの覚悟が必要です。
また人に言うため、実行しなければ信用を失うこともあります。
なので私は、よほどの覚悟がなければ、言葉で発することをせず心に秘めていることが多いです。
ある程度形が見えてきたら、人に伝えるというズルい人間でもあります......。
いつまでに〇〇を達成する!ということを口に出して有言実行をし、結果を出すというのはすごいことなのです。
これができる人には「結果がすべて」を語れる権利があると感じます。
成功のための努力を続ける
「結果がすべて」を達成したらまた次の「結果がすべて」がやってきます。
成功のための努力を常に続けている人こそ、本当の実力者でしょう。
努力を続けることは簡単なことでも、出来るようで出来ないのが人間なのです......。
目標に向かって努力をし続けることが出来る人が「結果がすべて」と言える人です。
「結果が悪かった」人の成功例
「結果がすべて」で良い結果の人はいいですが、「結果が悪かった」人も大勢います。
「結果が悪かった」人が成功した例を紹介します。
Kさん
Kさんは電気関係の大手企業に就職がしたいという目標があり、大学を受験しました。
経済的な事情で自宅から通える国公立大学なら自力で行けると考え、猛勉強し受験。
地方住まいなので自宅から通える大学は2校しかなく、2校とも落ちてしまいました。
受かったのは定時制の国立短期大学で働きながら3年間学びました。
入学時、誰が想像できたでしょうか、この4年後にバブルが崩壊するということを......。
専門的な学科で3年学び、Kさんは電気関係の大手企業に希望通り就職が叶いました。
でも、4年制の大学に受かった同級生は就職の年にバブルが崩壊し、求人がほぼなく仕方なく大学院に進む人が多かったそうです。
大学院を出ても求人が激減したため、希望の職種に就職出来た人はわずかだったようでした。
ここから就職氷河期と言われる時代に入り、Kさんが就職した会社もその後10年間は新卒を採用していないのです。
もし大学に受かっていたら、希望の企業には入れなかったはずです。
「結果が悪かった」から開けた未来もあるのです。
Eさん
Eさんは、いわゆる高校受験に失敗した人で、志望校より2ランクほど下の高校に通っていました。
中学校時代の成績は中の下だったそうで、いつも平均よりは下、赤点よりは上という成績でした。
志望校も高望みをしなかったのですが、まさか2ランクも下の高校へ通うとは思ってなかったのです。
高校に入学して周りを見渡すと、自分と同じくらいか下の学力の人が多かったそうです。
Eさんはここの土俵でなら頑張れると一発奮起し、学年でトップを目指しました。
当時ではまだ数少ない情報処理科だったこともあり、就職先は銀行へ。
合併して現在は、高卒では入れないメガバンクになっています。
同期入社では大卒が多い中、営業成績で実績を作り現在も活躍しています。
希望していた普通科ではなく情報処理科に行ったこと、学年トップを取り続けたことで獲得できた就職。
Eさんも「結果が悪かった」から、自分が頑張れる土俵に行けて今があると教えてくれました。
「結果が良かった人」の成功例
ある分野で成功し続けている人の成功例も紹介します。
Mさん
とある会社で長年営業として働いているMさんは、日本でもトップクラスの成績を収める営業実績を上げている方です。
これだけの成績を毎年維持されるまでには、どれだけの期間をかかって築かれたのか聞いてみると、「入社した初年度から国内でTOP30内に入っていた」とのこと。
寝る間も惜しんで勉強し、とにかく人の倍以上動いたそうです。
営業職というのは、いい時期もあれば悪い時期もあるのが普通ですが、Mさんは常にTOPを目指し毎年表彰され続けているのです。
Mさんは自分で営業に行くのではなく、実績と信頼からすべて顧客からの紹介で新規案件を獲得しているそうです。
ところがMさんは、命に係わる大きな病気になりました。
闘病生活を送りながらも、入院中もリモートで仕事を続け案件を獲得しその年も表彰されたのです。
そして医師も驚くほどの回復で、現在は通常の生活を送っています。
なぜそこまで仕事するのかと聞くと、「大事な顧客からの依頼や紹介には、満足いただけるものを提供するのが恩返しだから」と言われたのです。
使命感と感謝の心で顧客に答えたいという思いが、早期回復へ繋がったのではと感じています。
TOPを走り続けるのは小手先の技や、口の上手さではなく強い信念を持っているからなのです。
P先生
以前に、ある教育系の講演会に参加したときの講師がP先生でした。
P先生は、まず自分の自己紹介をされ「私は幼いころから団体生活になじめず、幼稚園に入園するも通えず、小学校も5年生まで通えませんでした。
小学校5年あたりからぼつぼつ通い、中学と高校はなんとか卒業しました。
しかし、大学受験に失敗し長い引きこもり生活に入ったのです。
不登校や引きこもりの人は2重の苦難を抱えており、一つは自分の未来が見えないこと。
もう一つは、親に苦労をかけているということです。
20代半ばで大学に入り、初めて本格的に目標を持ち、教員免許を取り小学校の教諭になりました。
このような形で自己紹介をされ、小学校では不登校の生徒には本人の支援だけでなく親のサポートにも力を入れて、誰一人取り残さない教育をモットーに教頭職まで勤め、現在は別の教育機関におられます。
P先生は小さな結果を作り続けることで、例えマイナスからのスタートでも社会に貢献することができると言われていました。
女性で教頭まで勤めて、その後も教育に携わりさぞ華々しい経歴をお持ちなんだろうと思っていたので、話を聞いてびっくりしました。
社会への貢献、教育で未来を作るという信念がP先生を動かし、教員になる夢を叶え「結果につながった」と感じました。