大きく分けるとレンズは「2つ」に分けられる
カメラのレンズはたくさん種類がありますが、大きく2つに分けることができます。1つ目は「単焦点レンズ」、2つ目は「ズームレンズ」です。
単にズームができるかできないかという違いですが、撮影するときの使い心地も、撮影した写真の出来ばえも異なるので、違いをしっかり把握しておきましょう。
プロのようなボケ味「単焦点レンズ」
単焦点レンズはズーム機能を持っておらず、焦点距離が決められたレンズのことをいいます。焦点距離が短いと広い範囲を撮影でき、焦点距離が長いと被写体に寄った写真を撮ることができます。
焦点距離が決められているということは、広い範囲を撮影したいときは自分が遠くにいき、グッと寄った写真を撮影したいときは、自分が近づいていく必要があります。ここだけ聞くと、とても不便なレンズに思われるでしょう。
実際、運動会など被写体に近づいて撮影したくても近づけなかったり、集合写真でもっと広い範囲を写したいのに撮影者が動けない状況では、不便なレンズといえます。
しかし、単焦点レンズは「プロのようなボケ味・暗い場所での撮影が得意・レンズが小さく持ち運びに便利・比較的安い」といったメリットも持っています。
レンズの構造が単純なためシンプルに画質がキレイなので、今までスマートフォンのカメラを使っていて画質に不満を感じていた方が単焦点レンズを使うと、その写真の仕上がりに驚きの声をあげるでしょう。
写る範囲を調節できる「ズームレンズ」
ズームレンズは単焦点レンズとは反対に、焦点距離を自由に動かすことのできるレンズです。撮影者がその場に留まっていても、ズームリングを回せば広い範囲を写したり、被写体に寄って撮影したり、容易に写る範囲を変えられる便利なレンズです。
例えば運動会で望遠のズームレンズを使えば、お母さんは応援席に留まったまま、縦横無尽に走り回る子どもの姿を寄り引き自由に写すことができます。
画角(写る範囲)でもレンズは分けられる
焦点距離の考え方でズームレンズと単焦点レンズに分類をしましたが、別の角度から「焦点距離」によってもレンズを分類することができます。レンズによって、遠くを写すのに適している、近くを写すのに適している、使い所が決められているんですね。
一般的には「標準レンズ」「望遠レンズ」「広角レンズ」の3つに分類されますが、ちょっと特殊でおもしろい「マクロレンズ」「魚眼レンズ」についても解説します。
人の目から見た印象に近い「標準レンズ」
最もポピュラーで使い勝手がよいのは「標準レンズ」です。
私たちが目で見た映像に最も近い写真を撮ることができます。販売されているカメラでは18-55mmなどと表記され、大まかに50mm前後の焦点距離を持つレンズが該当します。
被写体とその周囲をバランスよく撮影できるので、家族の日常やお散歩をしているときのスナップ写真を撮るのに適しています。広角域までカバーしているレンズも多いので、風景写真の撮影にも使えます。