遠くの物を近くに寄せる「望遠レンズ」
標準レンズの次に人気があるのは「望遠レンズ」です。
撮影者が動かずに遠くの物を近くに引き寄せて写すことができます。焦点距離が長くなると写る範囲が小さくなるので、写したくないものを意図的に排除して撮影でき、写したいものだけを目立たせて撮影することもできます。また、被写体にグッと寄った写真が撮れるので、ダイナミックで惹きのある写真を撮ることができます。
学校の発表会などで他の子どもを除いて我が子だけを切り取って撮影したり、運動会で子どもの頑張る表情だけを寄せて撮影したりすることができます。
広い範囲をダイナミックに「広角レンズ」
通常の用途で使用することが少なくなってくるのは「広角レンズ」です。
焦点距離が短く広い範囲を撮影することができます。高原や海など、面積が大きなものを表現するのに適しているほか、子どもを写しながら周囲の風景も一緒に撮影できるので、思い出写真にも適しています。
ちょっと特殊な写真を「マクロレンズ」「魚眼レンズ」
最後に紹介するのは変わり種「マクロレンズ」と「魚眼レンズ」です。
マクロレンズは近距離での撮影で最も画質がよくなるように設計されています。赤ちゃんのきめ細かな肌が美しい写真、葉っぱの上に落ちている水滴の写真、人の瞳にギリギリまで近づいた写真など、とにかく接写できるレンズです。
魚眼レンズは広角レンズの仲間で、分かりやすくいうと超超広角レンズ、広い範囲を撮影するためのレンズです。広く写そうとするあまり、魚の眼、魚眼で見るような世界観が写せます。
マクロレンズや魚眼レンズは、そのレンズに切り替えるだけで特殊な世界観を表現できるので遊び感覚でつけてみてもおもしろい写真が撮れますよ。
いろんなレンズを試して私だけの1本を
どうしてレンズが必要なのか、その仕組みについて解説しました。たくさんあるレンズを分類して、それぞれの特徴についてもまとめたので、目的に合ったレンズを探してみてください。
どのレンズがあなたに適しているかは分かりません。その理由は、「あなたがどんな写真を撮影したいか」が分からないからです。一方で、どんな写真が撮りたいのかを明確に説明できる初心者も少ないでしょう。
だからこそ、最初はズームキットなど標準的なレンズで色々なものを撮影してみて、自分が撮影したいものを見つけてみましょう。撮影対象が決まれば、必要なレンズも自然に決まるので「こんな写真が撮りたい」が生まれるまであらゆる写真を撮ってみるのがおすすめです。
お子さんの運動会、成長写真、撮りたいものが決まっている場合は、今回の解説を元にレンズを選んで最高の写真を撮影しに出かけてみてくださいね!
提供・トランカ
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