ダイエットのためのタンパク質摂取が増加・・・

最近ではボディメイクをする女性が増えたことなどの影響で、ダイエットにためにもたんぱく質摂取が欠かせないという情報が溢れるようになりましたね。

そこで懸念されるのが、タンパク質の過剰摂取です。トレーニングをしていないのにも関わらず、ダイエット=タンパク質が良いという部分だけ信じて、肉や卵、乳製品を摂りすぎてしまうケースがあります。

そうなると、余ったアミノ酸のせいで有害物質「アンモニア」が増え、腎臓に負担がかかります。血液が濁り健康被害に繋がってしまうこともあるので注意しましょう。

タンパク質摂取は、適量を知っておくことが大切です。

1日のタンパク質摂取の適量は?上限はあるの?

『common』より引用
(画像=『common』より引用)

それでは、一体タンパク質はどのくらい摂取するのがちょうどよいのでしょうか。

結論から言うと、体重1kgあたり1.6gが上限です!!

タンパク質の摂取量については、様々な実験が行われてきました。そうした実験の結果分かってきたこととして、タンパク質を大量に摂取しても筋肉の合成はある量で頭打ちになる、ということが挙げられます。その量が、体重1kgあたり1.6kgなのです。

腎臓に負担がかかってくるのは、タンパク質を体重1kgあたり3g以上摂取した時とされています。体重1kgあたりタンパク質1.6gというのはこの量の半分程度なので、腎臓への負担は小さいです。

体重1kgあたりタンパク質1.6gというのは、ガッツリと筋トレを行っている方に推奨される量です。ボディメイクのために軽い筋トレを行っているという方は、体重1kgあたり1.2gを目安にタンパク質を摂取しましょう。

特にトレーニングなどをしていない、という方はタンパク質を体重1kgあたり1g摂取することが推奨されています。

タンパク質摂取量(体重1kgあたり)

  • がっつり筋トレ: 1.6g
  • 軽い負荷の筋トレ: 1.2g
  • トレーニングなし: 1g

例えば体重が50kgでボディメイクのためにトレーニングを行っている、という方の場合は、タンパク質を60g摂取することが推奨されています。

タンパク質60gは、牛乳約2L分にあたります。1日に牛乳を2Lも飲むのは多いと感じるかもしれませんが、お肉や卵、チーズなどにもタンパク質は豊富にふくまれています。そうした食品を食べていると60gは意外と簡単にクリアできます。

毎食バランスよくタンパク質を摂取することが大事

『common』より引用
(画像=『common』より引用)

タンパク質を摂取するタイミングとしては、トレーニング後に素早くタンパク質を摂取する、ということはよく言われていますが、3食の中で均等にタンパク質を摂取することも意識しましょう。

体はタンパク質が足りていないと感じたら、筋肉を分解するように作られています。そのため3食の内どこかでタンパク質が欠けてしまうと筋肉が分解されてしまいます

夜寝ている間は何も食べることはできないので、特に朝は体がタンパク質を欲しています。朝食では少しタンパク質を多めに意識して摂取してあげるとより効果的です。

痩せたいなら適量のタンパク質を摂るべし!

今回は、タンパク質を過剰に摂取することで体内でどのようなことが起こるのか、タンパク質の適切な摂取量はどれくらいなのかを紹介してきました。タンパク質を摂取しすぎると腎臓に大きな負担がかかってしまい、疾患の原因になるので注意しましょう。タンパク質の適切な量を知って、美しい体作りに繋げてください。

中野卓
大学では栄養学、大学院では運動生理学を専攻。現在はスポーツ科学の研究に携わる。プライベートでは筋トレが日課。ダイエットやトレーニングに関する情報を発信していく。

提供・common(カラダとココロをキレイにするフィットネス&ライフスタイルマガジン)



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