マネックス証券とSBI証券はどちらも主要ネット証券の一角なので、「どちらで口座開設したらいいの?」と悩んでいる方もいるでしょう。

証券口座を開設する際は、比較することが大切です。そこで本記事では、両社の違いをまとめました。記事の後半では実際にそれぞれの口座で取引している方の声もご紹介するので、証券会社選びの参考にしてください。

マネックス証券とSBI証券を比較!両社の違いとは

(画像= aijiro/stock.adobe.com)

マネックス証券とSBI証券の大まかな違いは、以下のとおりです。

マネックス証券 SBI証券
国内株式の手数料
(手数料の金額・コースなど)

10万円以下:110円
20万円以下:198円
30万円以下:275円
40万円以下:385円
50万円以下:495円
100万円以下:1,100~1,650円

10万円以下:99円
20万円以下:115円
30万円以下:275円
40万円以下:275円
50万円以下:275円
100万円以下:535円
NISAの取り扱い
つみたてNISAの取り扱い
(151本)

(175本)
米国株
(4,302銘柄)

(4,203銘柄)
IPO
(2021年~9月末)

(41銘柄)

(79銘柄)
各種ポイント
(マネックスポイント)

(Tポイント・Vポイント)

どちらも充実していますが、「国内株式の手数料」はSBI証券のほうが有利です。両社の国内株式の手数料を以下にまとめたので、違いを確認してみましょう。

【国内株式の手数料の比較(1約定ごと)】

1回の取引金額 マネックス証券 SBI証券
10万円 110円 99円
20万円 198円 115円
50万円 495円 275円
100万円 1,100~1,650円 535円

一回の取引金額のいずれも、SBI証券の方が安いことがわかりますね。

一方で「米国株」の取り扱いは、マネックス証券のほうが充実しています。米国株の銘柄数・取引時間ともに、マネックス証券がSBI証券を上回っています。両社の米国株の取り扱いは、以下のとおりです。

【米国株の比較】

マネックス証券 SBI証券
銘柄数 4,302銘柄 4,203銘柄
取引時間
(米国標準時間)
22:00~翌10:00 23:30~翌6:00
店頭取引の取引時間 10:00~17:00 非対応
※銘柄数は2021年10月8日時点

マネックス証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

マネックス証券独自の特徴

(画像=マネックス証券公式ページより引用)

ここからは、それぞれの詳細を確認していきましょう。まずはマネックス証券独自の特徴をまとめます。

マネックス証券の特徴:米国株取扱銘柄数がトップクラス

マネックス証券は4,302銘柄もの米国株を取り扱っています。これは証券会社の中でもトップクラスです(2021年10月8日時点)。

さらに2021年9月にネット証券で初めて「米国株式の店頭取引」を開始しました。通常は取引所を通じて投資家同士で売買しますが、店頭取引は投資家とマネックス証券が取引するサービスです。

取引所が開いていない時間でも取引ができるため、日本の昼間でも売買が可能です。
個人投資家・たぱぞう氏が考える米国株の魅力
投資という観点では、投資する「国」、投資する「時期」、投資する「対象」が重要です。「国」では、日本より米国のほうが有利だと思います。理由は複数あって、まず日本が少子高齢化で人口が減り続けるのに対し、米国の人口はこれからも増え続けることが予測されています。

人口が増えれば労働人口を確保できますし、日本のように若い人たちが多くの高齢者を支える構図になりません。次に、経済成長。米国経済は、2008年のリーマンショックによって大きく落ち込みましたが、すぐに持ち直しました。

今回のコロナショックでも、やはり米国経済は急ピッチで回復しています。今後、新興国のような高成長はないにしても、高い水準で成長していく可能性が高いでしょう

個人投資家・たぱぞう氏
月間100万超のPVを誇る投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」を運営。2000年に日本株投資を始めるも資産を大きく伸ばせずにいたが、2010年から米国株投資をスタートすると、その後は順調に資産を拡大。2016年~2017年にかけて資産は1億円を突破し、不動産や太陽光発電への投資を含めた現在の金融資産は4億円を超える。基本的な資産運用術をブログで公開するほか、投資顧問会社のアドバイザーや米国株セミナーなど多方面で活躍中。著書に「図解でよくわかる米国株投資」(きずな出版)ほか。
Twitter:@tapazou29
ブログ:たぱぞうの米国株投資
2002年10月に株式投資を開始。サラリーマンとして働きながら投資を続け、2019年には元本の250万円を追加入金を一切せずに2億円まで増やすことに成功した。割安成長株への投資を強みとしており、含み損益を考慮しない年間の実損益ベースでは、2007年以外はずっと前年比プラスの成績を維持している。ハンドルネームにもなっている資産2億円は達成したため、現在は2029年までに5億円という目標を設定。 ブログ:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。 Twitter:@2okutameo

米国株投資を中心に金融資産4億円! 超人気ブロガーたぱぞうさんが米国株を勧める理由 (株式会社ZUU)よりfuelle編集部が引用

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マネックス証券の特徴:アナリストによる投資情報が豊富

マネックス証券は、アナリストによるレポートも充実しています。マネックス証券所属のアナリストのほか、一定の条件を満たすと「JPモルガン」などが発行する限定レポートも閲覧できます。情報力は、マネックス証券の強みといえるでしょう。

【マネックス証券 限定レポートの概要】
・マクロ経済レポート(JPモルガン)
・業界レポート(JPモルガン、TIW)
・個別銘柄レポート(JPモルガン、TIW)

【限定レポートの閲覧条件は厳しくない】
限定レポートを閲覧するための条件は、以下のとおりです。マネックス証券で取引していれば、簡単に満たせるでしょう。

・NISA口座を保有している
・課税口座で現物株式または信用建玉の残高がある
・課税口座で1年以内に現物株式・信用取引・ワン株(単元未満株)の取引がある

若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

マネックス証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券独自の特徴

(画像=SBI証券公式ページより引用)

次に、SBI証券独自の特徴を確認しましょう。

SBI証券の特徴:IPO取扱銘柄数がトップクラス

SBI証券は、IPOの取扱実績が豊富です。2021年3月通期では、全IPOの93%を取り扱いました。

IPOとは
「IPO(Initial Public Offering)」は株式の新規上場を指します。IPOでは、証券会社が上場前に当該株式を顧客に販売しますが、人気が高く、多くは抽選が行われます。当選者は上場前に株式を購入でき、上場後に取引所で売買できます。
(画像=SBI証券HPより引用)

IPOは抽選で当たると上場前に買えますが、抽選はすべての証券会社で行われるわけではありません。取り扱いが多いSBI証券なら、多くの抽選に参加できるでしょう。

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券の特徴:TポイントやVポイントが貯まる

SBI証券は「Tポイント」が貯まるのも魅力。株式取引などで貯まり、貯まったTポイントで投資信託を買うこともできます。

三井住友カードのホームページ経由で口座を開設すると、「Vポイント」コースに変更もできます。

Vポイントの方がTポイントより株式取引のポイント還元率が高いため、これから口座開設するならぜひ検討してみましょう。

【国内株式取引 ポイント還元率の比較】
・Tポイント:月間の合計手数料の1.1%
・Vポイント:月間の合計手数料の3.0%

【Vポイントのポイント投資は2022年春~夏に開始予定】
2021年10月1日現在、Vポイントでは投資信託を買えません。投資信託を買えるのはTポイントだけです(2021年11月から「Ponta」ポイントも導入される予定)。
ただし、2022年春~夏にはVポイントでも買えるようになる予定です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

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マネックス証券とSBI証券、自分にはどちらが向いている?

(画像=beeboys/stock.adobe.com)

ここまでの内容から、それぞれの証券会社には次のような人が向いていると言えます。

マネックス証券が向いている人
  • 米国株を中心に投資したい人
  • 専門的な情報を参考にしたい人
SBI証券が向いている人
  • IPO銘柄を中心に投資したい人
  • TポイントやVポイントを活用している人

自分に当てはまるのはどちらの方でしょうか?詳しく内容を解説します。

マネックス証券が向いている人

マネックス証券が向いているのは、次のような人です。

【米国株を中心に投資をしたい人】
主に米国株式を取引するなら、マネックス証券がおすすめです。業界トップクラスの米国株の銘柄を取り扱い、取引時間も長いため柔軟に投資できます。

米国株式へ投資するなら、ぜひマネックス証券で口座を開設しましょう。

【専門的な情報を参考にしたい人】
マネックス証券はアナリストレポートが充実しているため、専門家の意見を参考にしたい方にもおすすめです。

限定レポートも比較的簡単な条件をクリアすれば閲覧できるので、情報収集用アカウントとしてマネックス証券に口座を開設しておくのもおすすめです。

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SBI証券が向いている人

一方、SBI証券は以下のような方におすすめします。

【IPO銘柄を中心に投資したい人】
SBI証券は、IPO投資に欠かせない証券会社といえるでしょう。IPOの取り扱いがトップクラスで、多くの抽選が行われる可能性が高いからです。

抽選に外れても、次回以降当たりやすくなる仕組みがあるのも魅力です。抽選に外れると「チャレンジポイント」が付与され、次回以降の抽選で使用すると当選確率が上がります。

【TポイントやVポイントを活用している人】
普段からTポイントやVポイントを利用している方にも、SBI証券はおすすめです。取引などでポイントが貯まり、貯まったポイントで投資することもできます。

購入した商品を売却すれば、実質的にポイントの現金化も可能です。ポイントの使い道が増えるので、SBI証券はおすすめです。

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

マネックス証券で口座を開設した人の評判・口コミ

(画像=tamayura39/stock.adobe.com)

口座を選ぶとき、実際の口座開設者の声も気になるところ。ここで、実際にマネックス証券で取引しているAさんの声を紹介します。

マネックス証券の口コミ:マネックス証券を選んだ理由

Aさんは手数料無料キャンペーンをきっかけにマネックス証券に口座を開設したようです。

マネックス証券はキャンペーンをきっかけに口座開設を申し込みました。新しく口座を開設すると手数料がキャッシュバックされる内容でした。

調べてみると取扱商品も豊富だったのでいろんな投資ができると思い、マネックス証券に決めました。今では米国株式を中心に投資しています。

マネックス証券の口コミ:マネックス証券の良い点

マネックス証券の良い点について、Aさんは以下の2つを挙げました。

マネックス証券の良い点

  • 米国株式の取扱要望に対する反応が早い
  • 1株取引(単元未満株)の買い手数料が無料

マネックス証券は取り扱ってほしい米国株式の要望を「シンボル+(プラス)」というサービスで受け付けているのですが、頻繁に取り扱いを増やしている印象です。日本に無いような話題の株式もすぐに取り扱ってくれるのでありがたいですね。

大型銘柄にくわえ、中小型銘柄も豊富!お客様のご要望に応じて随時、取扱銘柄を拡大!
出典:マネックス証券公式ページ

また1株単位で取引できる「ワン株」の買い手数料が撤廃されたことも魅力に感じます。米国株式はもともと1株単位で売買できますが、日本株は100株単位。1株単位なら株価が高い銘柄にも投資しやすく、さらに手数料無料なのでうれしいです。

※ワン株は売りの手数料はかかります(0.55%)

2021年7月5日(月)よりワン株(単元未満株)の買付手数料が無料になりました! 単元未満株の買付手数料無料は主要ネット証券で「初」となり、最安(※)になります。 買付手数料無料で、1株から始められるマネックスのワン株(単元未満株)を資産形成に取り入れてみてはいかがでしょうか?

※主要ネット証券とは、au カブコム証券、SBI 証券、松井証券、楽天証券、マネックス証券を指します(2021年6月14日現在、マネックス証券調べ)。

出典:SBI証券公式ページ

(画像=マネックス証券HPより引用)

マネックス証券の詳細はこちら(公式サイト)

マネックス証券の口コミ:マネックス証券の気になる点

Aさんはマネックス証券の国内株式の手数料については高いと感じているようです。

国内株式の手数料の高さは少し残念ですね。いくつかのネット証券は手数料無料で売買できる仕組みがありますが、マネックス証券にはありません。手数料の上限もないので、取引金額が大きくなるほど手数料も大きくなります。

私はあまり国内株式を売買しませんが、たくさん取引する方は気になるかもしれないです。

※信用取引の場合、385円が上限です(50万円以上の取引)

SBI証券で口座を開設した人の評判・口コミ

次に実際にSBI証券で取引しているMさんの声もご紹介します。

SBI証券の口コミ:SBI証券を選んだ理由

MさんはSBI証券のシェアの高さを理由に口座開設を申し込んだそうです。

SBI証券に口座を開設したのは2015年。私にとって初めての証券口座でした。「チャイナショック」で株価が下がったことをきっかけに申し込んだと記憶しています。

選択肢は最初からネット証券に絞っていました。中でもシェアが高かったSBI証券が第一候補で、そのまま口座開設しています。当時はキャンペーンをあまり気にしていなかったため、今となってはちょっともったいなかったと感じています。

SBI証券の口コミ:SBI証券の良い点

MさんはSBI証券の良い点について以下の2点を挙げました。

SBI証券の良い点

  • 手数料の安さ
  • アプリの使いやすさ

1日100万円の取引まで手数料無料の「アクティブプラン」がいいですね。私は1回50~80万円の投資&長期保有が多いので、ほぼ手数料0円で取引できています。銘柄入れ替えなどで一時的に取引金額が大きくなるときは「スタンダードプラン」に戻して手数料を節約しています。

取引アプリの「SBI証券 株アプリ」も使い勝手が良くて気に入っています。特に「スクリーニング」が高機能で、絞り込み条件を10個も付けられるのはいいですね。楽天証券も持っていますが、あちらの「iSPEED」は5個までしか付けられません。

(画像=著者撮影)

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券の口コミ:SBI証券の気になる点

MさんはSBI証券に特に不満はないとしつつも、iDeCo(イデコ。個人型確定拠出年金)の管理画面に関しては少し気になっているようです。

SBI証券ではiDeCoも行なっています。商品ラインナップは申し分ないのですが、「SBIベネフィットシステムズ」という、SBI証券と別のサイトで管理しなければいけません。異なるIDとパスワードが必要なので、ログイン情報の管理が少し面倒ですね。

同じログイン情報でiDeCoを管理できる証券会社もあるので、そこは少し残念なポイントかもしれません。

こちらが「SBIベネフィットシステムズ」の画面です。独自のIDとパスワードが必要になるため、そこを煩わしく思う人もいるでしょう。

(画像=SBIベネフィットシステムズより引用)

両社の特徴を理解し自分に合った会社を選ぼう

(画像=naka/stock.adobe.com)

マネックス証券とSBI証券は、それぞれの特徴から以下のような方におすすめです。

・マネックス証券:米国株に投資&アナリストのレポートを重視する方
・SBI証券:IPOに投資&Tポイント・Vポイントを利用している方

証券会社にはそれぞれ特徴があり、向いている取引とそうでない取引があります。どんな投資をしたいのか、自分の目的に合う証券会社で口座を開設しましょう。また、両社で口座を開設して、用途によって使い分けるのもおすすめです。

マネックス証券とSBI証券を比較!Q&Aでもチェック

Q

A
マネックス証券とSBI証券を比較したときの大きな違いは?
「国内株式の手数料」はSBI証券のほうが有利です。一方で「米国株」の取り扱いは、マネックス証券のほうが充実しています。他にも違いは多くありますが、大きな違いはこの2点です。

Q

A
マネックス証券の独自の特徴は?
マネックス証券は4,302銘柄もの米国株を取り扱っています(2021年10月8日時点)。これは証券会社の中でもトップクラスです。さらにネット証券で初めて「米国株式の店頭取引」を開始しました。他にも、アナリストによる投資情報が充実しているのもマネックス証券ならではの特徴です。

Q

A
SBI証券の独自の特徴は?
SBI証券は、IPOの取扱実績が豊富です。2021年3月通期では、全IPOの93%を取り扱いました。またSBI証券は「Tポイント」が貯まるのも魅力。株式取引などで貯まり、貯まったTポイントで投資信託を買うこともできます。なお三井住友カードのホームページ経由で口座を開設すると、「Vポイント」コースに変更もできます。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079

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