【妊娠中の明太子とたらこ】塩分や辛み成分で食中毒は防げる?

妊婦は明太子・たらこを食べても大丈夫?注意点は?
(画像=『Lovely』より引用)

でも明太子やたらこは生とはいえ塩漬けされた漬物。
高濃度の塩分に使っているから菌は死んでいるのでは?
という疑問もよく聞きます。

しかし、塩分では菌死にません。
ここに、大きな誤解があります。

塩分に漬けても菌は生き続けるものがあります。
そして妊娠中に特に気を付けてほしい食中毒の「リステリア菌」は潮に強いのです。

【妊娠中の明太子とたらこ】恐ろしいリステリア菌

妊婦は明太子・たらこを食べても大丈夫?注意点は?
(画像=『Lovely』より引用)

リステリア菌は生魚や生肉に寄生している菌。
厚生労働省から発行される妊婦のための食事パンフレットにも「リステリア菌」の危険性と、食中毒を予防するための注意が載っています。

しっかり焼けば防げるリステリア菌食中毒ですが、実はリステリア菌は土の中にもいることがあるので、サラダなど、生野菜にも注意が必要なのです。

野菜類も土はしっかり洗い流すことで予防できますから、妊娠中は特に注意してくださいね。

リステリア菌の症状は食中毒ですから、嘔吐や下痢が主な症状です。
発熱や腹痛もともない、潜伏期間が3週間と長いのも特徴的。

体力が低下している妊婦さんは入院して点滴のうえ、安静にする場合もありますが、母体から胎児に菌が感染することがあります。

【妊娠中の明太子とたらこ】食中毒と流産の関係

妊婦は明太子・たらこを食べても大丈夫?注意点は?
(画像=『Lovely』より引用)

リステリア菌が母体から胎児に感染すると、流産や死産の可能性が出てきます。
まれに、母体に食中毒の兆候が見られないため食中毒に気づかず、胎児だけが影響を受ける場合もあります。
母体が気づかないとなれば、胎児の異変には気づくこともできません。
やはり食中毒の危険がある生の食品は控えた方が賢明ですね。

リステリア菌に胎児が感染すると、症状は様々。
最悪のケースでは死産にいたります。

髄膜炎や脳炎を発症したり、肺血症など命の危険や、脳の障害も心配されます。
大切にお腹で育ててきたベビーが脳障害の恐れなんて、考えたくないリスク。
明太子もたらこも生だけは注意しましょう。

【妊娠中の明太子とたらこ】明太子は1/4腹を時々

妊婦は明太子・たらこを食べても大丈夫?注意点は?
(画像=『Lovely』より引用)

明太子やたらこの100gの塩分含有量は5-6g。
半分の量を食べて2.5-3g、毎日食べるものではないので、そこまで気にする必要はありませんが、1/4腹を時々食べるくらいなら問題ないでしょう。

しかし、明太子やたらこだけを食べているだけではないので、そのほかの食品の塩分とも合わせて考える必要がありますよね。

食事はバランスが大切ですから妊娠中は毎日明太子が食べたい!という欲求を押さえ、時々加熱したものを1/4以下ほど食べる...というリズムが良いと思います。