イスラエル料理の種類 13. その他(3品)
【41】シャクシュカ(Shakshouka)
後半での登場になりましたが、シャクシュカはイスラエル料理としてまず名前が挙がる料理の1つです。中東や北アフリカでよく食べられる料理です。パプリカ風味のトマトソースに卵を落とし、煮込む様に調理します。イスラエルでは朝食の定番として認知されています。レストランによっては卵の黄身の調理具合を選べる場合があります。表記は「Shakshouka」が一般的です。
【42】ハメイリチーズ(Tzfat)
ハメイリチーズは羊のチーズで、厳密には 「Tzfat Cheese」と呼ばれています。イスラエルの「Hameiri Dairy(ハメイリ乳業)」によって生産されているため、ハメイリチーズと呼ばれることがあります。メニュー表記には「Israeli Cheese」「Hameiri Cheese」「Hameiri Feta」「Tzfat」など様々なパターンがありますが、「Israeli Cheese」=ハメイリチーズと考えて間違いないと思います。
【43】ザクロ(Pomegranate)
ザクロはそのまま食べられたり、ジュースにされたり蜜にされたり、サラダにかけられたり、 様々な食べられ方をします。デザートにもおかずにも使われる数少ない食材の一つです。スーパーにもたくさん並び、ジューススタンドのディスプレイとしてもよく並んでいます。
ちなみにイチジクも同じくらいポピュラーです。なお、オリーブと同じく、イチジクもザクロもイスラエル伝説の7食材(Seven Species)の一つです。
番外編:ゼニアオイの葉のハンバーグ(Ktzitzot Khubeza)
イスラエル国外にルーツが見出せる料理がほとんどの中、イスラエル国内で誕生した数少ない料理が「Ktzitzot Khubeza(קציצות חוביזה)」です。「Mallow Plant」「Malva Plant」呼ばれる葉を使って作ったハンバーグの様な料理です。イタリアの「マルファッティ(Malfatti)」という料理に似ています。
厳密にはイスラエル建国前から食べられていたそうですが、イスラエル発祥(もしくはパレスチナ発祥)と言える料理なのではと思います。しかしながらコアな家庭料理といったイメージで、普通のレストランで見かけることはなかなか無いです。イスラエル料理でありながら定番料理とは言いにくい料理です。
その他のイスラエル料理
イスラエルに詳しい人からすれば「なぜこれが入っていない?」という料理もあるかもしれません。
例えば、「マジャドラライス(Mujaddara)」「レンズ豆のスープ(Lentil Soup)」「イスラエルクスクス(Ptitim)」「ブレク(burek)」「エルサレムミックスグリル(Jerusalem Mixed Grill)」「マラビ(Muhallebi)」「マッツァー(Matzo)」「ラトケス(Latke)」…etc
このように挙げていけばキリはないのですが、この記事では、イスラエルの一般的なレストランにも出てくるような、登場頻度の高い料理をイスラエル料理として紹介しています。(自分でもなぜ上記の料理がランクインしなかったのか疑問です…)
イスラエルの料理として稀に名前が挙がるエチオピア料理
イスラエル料理としてエチオピア料理の「インジェラ(Injera)」や「ワット(Wat)」の名前が上がることがあります。 イスラエル国民の約2%(約12万人)がエチオピア系ユダヤ教徒とされており、エチオピア系移民の姿もよく見ます。
しかしながら、エチオピア料理がフムスのようにレストランのメニューに頻繁に採用されているかと言えば、そうではありません。エチオピア料理屋に行かなければ食べるのは難しいのではと思います。
さらに言えば、テルアビブではエチオピア料理屋より日本料理屋(寿司屋やラーメン)の方が多く、パーティの場で寿司を食べているイスラエル人を見かけることもあります(寿司はイスラエルで米のファストフードとして人気)。
つまり、エチオピア料理がイスラエル料理なら、人気や定番度がそれに勝る寿司もイスラエル料理になりかねないのです。しかしもちろんそうはなっていません。確かに移民としてエチオピア出身の方は多いですが、イスラエル国内では、エチオピア料理をイスラエル料理とはまだ呼べない気がします。
まとめ:イスラエル料理を厳選するならこの3つ
イスラエルで誰に聞いても名前が挙がると予想できる食べ物をピックアップならば フムス【1】、タヒーニ【3】、ファラフェル【7】だと思います。これに「イスラエルブレックファスト【35】」や「シャクシュカ 【41】」が続くのではと思います。ピタパン【5】もありだと思います。
ちなみに私が以上の3つを選出した理由は、これら全てがイスラエルのIKEAにもあったからです。「これだけはとりあえず置いとかないと」という印象を受けました。これらを見たとき、この3品はきっとイスラエルのソウルフードの御三家なんだなと思いました。
さいごに:定番メニューを知るメリット
写真はテルアビブのとあるレストランのメニューです。記事内で紹介したイスラエル料理が登場する部分に赤線が引いてあります(タヒーニがが5回も登場しています!)。なお、このお店は中東系でも地中海系でもなくコーシャ料理でもない、一般的なカジュアルダイニングのレストランです。
他のレストランでも、品こそ変われど同じような頻度で定番メニューが登場するので、知っておくと「知らずに注文したら自分の嫌いな食べ物が入ってた」といったアクシデントが避けられます。
また稀に、あるはずの食材が入ってなかったり間違った料理が提供されるなど、お店側のエラーも発生します。そんな時にメニューの基本情報を知っていると正当に指摘できるので、適正価格でフェアなサービスが受けられる可能性が上がります。(ほとんどの場合は常識的な説明やフォローがなされますが、言わなければうやむやにされていたと思われるケースもそこそこありました)
イスラエル料理の答え合わせを
フムスだけでも数えきれないバリエーションがあるイスラエル料理。13種類43品と、多いとも少ないとも言い切れない数の料理を紹介しましたが、 もしイスラエルを訪れる際は答え合わせをする感覚で食事を楽しんでいただければと思います。このイスラエル料理のまとめがお役に立てれば幸いです。
提供:トリップノート
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